[読了]キャッシュレス・イノベーション―決済手段の進化と海外事情

各国と日本におけるキャッシュレスに関する統計調査や国ごとの推進の仕方などがまとまっており、他国がどのように法律を制定・改定し、推進のために規格を共通化したりしているか、または寡占状態となっているのかなどが分かる良い本だなと思いました。

調査系の学術書のような体裁のため、各章で言葉が定義され、若干読みにくい部分もあったかなと思いますが、比較的軽く読めます。

「キャッシュレス」に関する統計調査に銀行間振込を入れたとしても6割弱のキャッシュレス比率となると、日本はやっぱりまだまだだなと思ったりしますね。

国内に関して最近の●●ペイなどの動きを見ると、現状は利用者からも企業側からも手数料はもらっていないと思いますが、企業にとっては結局の購買データのような個人データをいかに手前で取得するということなのかなとふと思ったりしました。

銀行はデビットカードが普及すれば銀行自身が購買データを直接得ることができますが、その手前でノンバンクとしてクレジットカードが普及したことで、現状はクレジットカード側が購買データを直接得るようになりました。●●ペイのようなプリペイドが普及しはじめると更にプリペイド側が購買データを得る事が出来るようになってきたと。。。
とはいえ高額=クレジットカード、少額=ペイ、デビッドカード、(現金)という切り分けは結構各国似たりよったりな印象も受けたので、今の日本の流れが進んだとしてもクレジットカード側には全く影響は出ないのかもしれません。

日本では一部企業がQRの統一規格を作ろうとしていますが、国は一切関与せず、今後の動きがどうなっていくのか、やや不安も感じます。
シンガポールの推進力はやはり凄いなぁと感じますね。

ドイツの現金=匿名という考え方は、面白いなと思うと同時に結局悪用できる面についてはどう思っているんだ?と思わなくもなく。歴史的経緯があったとしても、やはりデジタルで匿名ライクな決済というもの。何かできないものかと考えてしまいますよね。分散台帳は結構アレな感じがしますし、何かもうちょっと良くできないものかなと。。。

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