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[読了]瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。

 意見を求められた時など、すぐに頭の中で整理できずに言葉に詰まる事はよくあります。だからか、何か人前で発表することや交渉することには苦手意識が強くありますが、本書に出てくる「言語化力トレーニング」を行うことで自分の感じたことを言葉に出来るようになります。

そのためには何度も練習を行う事が必要ではありますが、本書の内容は数分のプラクティスとなっていることから、気軽に実施することが出来るでしょう。その意味でとても有益だと感じました。

[読了]「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文

 文章の組み立て方に関しては苦手意識がありました。口頭での説明でも結論が不明瞭となったり、話をしているうちに脱線して結局何の話をしていたんだっけ?会話の結論はどうなったんだっけ?と後になって思い返すことも。

本書では文章を作るにあたって手順と戦略、コツが丁寧に分類され、対処方法がまとまった本となっています。

例えば、まず結論を明確化することにより文章の方向性がブレないようにし、その結論を受けて相手に変化を求めるのか共感を求めるのかといった目的を作る。その上で論じ方として本書ではもっと分かりやすい言い方をしていますが、CREC・帰納・対比などを通して論じ方を組み上げていき、自分の文章へのツッコミを通して反論を固めていく。更に不要な部分を切り落とすか、うまく言い換えるなどにより補強するなどといった、文章構成を考えながら上手くまとめていくということを徹底しております。

一点、本書の内容は素晴らしいので関係のない話ですが、本書はhontoサイトで購入したのですが、電子書籍で1ページめくるごとに他書の宣伝を入れていて、「俺は本を買ったんだ。広告を買ったわけじゃない」「紙の本でも1ページめくるごとに広告を入れるんか?この出版社は」とか思いながら「まぁあの東洋経済新報社だからなぁ」と思った次第。

東洋経済新報社といえば東洋経済オンライン。そしてすぐ下品なランキング記事とか出している。そんなイメージ。

読者のことを考えろ!という本書の内容が皮肉に変わってしまった...

[読了]思いつきを価値あるアウトプットに変える 思考の手順

 「考えること」。普段出来ているようで全然出来ていない事をプレゼン等のイベントをキッカケに思い知らされます。本書では考え方として着想 -> 具体化 -> 構造化 -> 情報補完 -> 取捨選択という流れを通じて具体例を交えつつ考え方を説明します。

内容としては基本的なのかもしれませんが、実際に仕事やプライベートにおいて実践出来ているか?と聞かれると全く出来ていない。情報をまずは言語化するという具体化でさえ、イマイチだったのかもしれないなと思いました。まずは何はともあれ言語化してから、情報をグルーピングしたり対立・内包構造などを意識する構造化手法。ここまでを鍛えてみようかなと思いました。

[読了]思考の質を高める 構造を読み解く力

 すごく読みたかった内容の本です。自分が小学生の頃に本書で書かれている構造学習に触れたかどうかは分かりませんが、与えられた文章から「もっとも言いたいこと」を読み取り、論理的に読み解く力が私自身足りていないなと感じていました。

むしろ本を漫然と読んでしまっているために、そのまま内容が素通りしてしまい、あとになって「なんだったっけ?」と感じるたびに、ちゃんと読めてなかったな、とか国語の授業のありがたみをふと考えることがありました。

ビジネスの世界ではアウトプットとしてのロジックツリーだったりピラミッドストラクチャのような話はあったりしますが、それを意識したインプットというものはあまり指摘されないように思います。

本書に登場する「構造学習」をサンプルの文を元に「学習」しようとすると、その文全体をよく読む、よく考える、その上で言いたいことの抽出や主旨の把握、図式化していくことになります。普段の読書でそこまで行うのは流石に大変ではありますが、日々サンプルとなるような短めの文章で訓練していくことで、文の読み方が変わってくると感じるので実際に空き時間を活用したトレーニングも取り入れようと思いました

ふと思いましたが、デジタル教材を利用したりAIの力も大いに活躍するであろう、今の学生にこそ、この構造学習を習得させるメリットが大きいような気がします。

[読了]今すぐできて、一生役立つ 地頭力のはじめ方

 地頭力とは仕事や人生の問題をスピーディーに解決し、さらには新しいものを想像することができる「考える力」のことですが、本書ではその地頭力の本質である「結論から」「全体から」「単純に考える力」を問題に適用し、解決するという流れが書かれています。

またフェルミ推定についても実際の考え方などをもとに考え方を明らかとしており、読むだけでも様々発見のある本となっていました。

[読了]知力の鍛え方―バカにならないための思考トレーニング

 少し古い本ですが「知力の鍛え方―バカにならないための思考トレーニング」を読みました。

本書では物事に対して正しく疑うことの重要性が解かれています。メディアやウェブ、権威のある人が述べた主張をそのまま鵜呑みにするのではなく、「ほかの可能性はないのか?」「ほかの側面はどうなのか?」といった疑問を呈することで考えるというトレーニングになるとともに、自分の考えとして定着します。

疑問といっても、ただ疑問に思うだけで行動に移さないのであれば、それは「非生産的な疑問」であり、結論が出ないような疑問もそれと同様でしょう。つまり疑問を持つだけでなく、それに伴う行動をとることが大事であり、それが生産的な疑問と言えると述べています。

行動とは疑問を解決するために更に自分で調べてみたり、疑問を解決するよう行動に起こすということです。

また本書では疑問を呈することに対するトレーニングとして、帰納的な手法も有用であると言います。例えばファーストリテイリングやソニーなど、何でも良いとは思いますが、業界で"成功している"と思われる企業やサービス、事象をテーマとして、"成功した"という結論を導く「どうしてそうなったか?」という疑問から導く「原因」を複数想定していくという手法が書かれていますが、これは確かに自分でもすぐ取り入れられそうだし、成功の要因をまとめていくことで自分の中に芯となる考え方が生まれるだろうと思われるので、とても良い気がしています。ある意味成功事例を研究しているMBAと同様の枠組みなんでしょうね。

眼の前にいる相手に対して疑問を呈する場合は、何でもかんでも疑問をぶつけるのではなく疑問を呈するタイミングを見極めたほうが良さそうだということと、単に疑問をぶつけるだけでは、その後の行動や展開に結びつかない可能性もあることから解決策を5W1Hで導きぶつけてみるなど、少し工夫したほうが良いようです。

当たり前の内容なのかもしれませんが、個人的には本書は良い本なのではないかなと思います。

本書では強いメディア批判も含まれていますが、最近だとテレビもそうですがYouTubeも問題なのかもしれませんね。

[読了]マッピング思考――人には見えていないことが見えてくる「メタ論理トレーニング」

 認知的なバイアスについて自分で気づく手法はまだ見つかっていない。マッピング思考ではバイアスに囚われた思考ではなく、その反対意見や立場、反論にも目を向けて全体を知る、考えるようなものなのだが、そのアプローチについて書かれた本だ。

気づくための方法や意見の凝り固まり方、反対意見の受け入れ方など本書から学べる内容は多い。

バイアスに囚われると、それを否定するような事象に遭遇しても今の自分の主義主張に反しない形で理解をしようとする。そういう意味においては、やはり「違和感に気づく」という点が重要となる。

面白かった点としては、現在のインターネットにおいて言われているエコーチェンバーやフィルターバブルを完全に否定し、自分と反対意見に晒されるようになると元々持っていた主義主張に更に固執するようになるという内容だ。

私自身もエコーチェンバーやフィルターバブルは、それ自体が問題であろうとずっと考えてきたが、反対意見と接触することで気分を害したり、発言者の主張を馬鹿にしたりする考え方による快や自分が知的である事の証明に利用してしまうなどの話を読んでいると、これは確かに説明されてみるとその通りかもなと思った次第。

他にも、自分の信じる内容を他者に理解してもらうという行動を選択した場合でも、相手の意見それ自体にも様々な裏付けや考え方が存在しており、ある一点の主張を覆そうと頑張ってもその人の考え方はそうそう変わらないものだという話も面白いと感じた。

言われてみれば当たり前の話ではあるけれども、自分の中のバイアスに気づいたり、反対意見を吟味し、自分の意見を変化させたり一部取り入れて自分のものとしたり、完全に反対意見を指示するようになるというのは大変な作業に変わりはないのかもしれない。

ただ私達人間は思考を選ぶことが出来る。マッピング思考によって、特定の主張に対する確証度を計算しつつ、アイデンティティを軽くすることで大きな破滅的な失敗を避け、成長することができるかもしれない。

[読了]インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式

 

ビジネス書には読み方が様々ある。本書では特に「視点」の抽出と、その視点ごとの「法則」を抽出し、更にその視点と法則をmeta化することで、本に書かれている内容をそのまま実行するという知識を用いた方法だけでなく、自分の意見や考えへと昇華したり、別の分野へ応用したりすることをすすめている。

たしかに以前は私もじっくり読みながら、色々考えていた気がしているのですが、今は字面ばかりを追って結局全然自分の身になっていなかったので、再度思考力を育てる意味でも「視点」と「法則」の抽出作業は重要だと感じた。

[読了]バカロレアの哲学 「思考の型」で自ら考え、書く

バカロレアの哲学試験については日本でも度々話題になる。本書にて著者は日本に導入すべしという立場では一切なく、むしろその点については否定している。

その上でバカロレアの哲学についてどのように問題について考え、回答するのかを「思考の型」という言い方でパターン化し紹介している。

その考え方は所謂論理的思考とも言い換えが出来るのかもしれない。それほど役に立つ考え方であると思った。特にビジネスにおいて答えのない問いについて考え、自分の意見を見出す必要性や方向性を示す必要性がでてくることがあるが、「思考の型」を用いることで、ある一定の回答を行うことが出来るようになるかもしれない。

本書の最後に述べられている文がとても印象的で

問題を発見する力、問題を解決する力を身につけるということは、逆説的ですが「答えが出ないこと」に対するおそれを減らすものでもあるのです。

さらに、問いへの答え方を知っていることは、「答えが出ないこと」だけでなく、「意見が変わること」も恐れない、そうした態度をそ立てるように思います。 

この点はなるほどと思いました。 

[読了]劇的に地頭がよくなる思考術 「自分の頭」で考えるコツを教えてください。

先生と生徒による対話形式で進行する「考える」ポイントや視点、ロジックなどが紹介された本です。
思考力について自信が無い方だけでなく、私のように普段自分が「考えていないのではないか?」と思っている方も基礎的な部分から復習したいという場合にも役立つ本です。

[読了]驚異の「紙1枚!」プレゼン 説明0秒! 一発OK!

コロナ前より働き方改革ということでリモートワークはじめ、チャットサービスを含めた様々なデジタルサービスを活用したコミュニケーションが進みました。

コロナ禍によって一気にそれが加速した訳ですが、チャットツール導入により皆が気軽に質問するなどにより一人ひとりが熟考する機会が減っているように思われます。

また特段紙の資料も作らずデジタルで、会議のその場でプレゼンテーション等資料を投影し時間いっぱいダラダラと話をする事も増えたかもしれません。

本書では、そういった熟考する機会が少なくなった事によってコミュニケーションエラー、お互いの理解の進まなさからより会話量が増え、実は非効率化してきているのではないか?という問題意識のもと、「考え抜く」ことの重要さと「考え抜いた」結果生まれる紙1枚の資料の大切さが書かれています。

私自身は直近サマリ資料を作るタスクが発生したので作成手順というか、考え方のベースを知ろうかなという点および、「考え抜く」ことをちゃんとしてこなかったなという反省があり読みました。

まとめるポイント自体には、そこまで新規性はないのかもしれませんが本書のフォーマットのようなものを利用することで、ある意味強制発想法に近い効果も得られると考えられ、マス目を埋める事を通じて資料へ変換ができると思います。

[読了]自ら学ぶ これからの未来をつくるために必要な力

恐らく読者としては教師が想定されている本。
本の中に登場するICTを活用した学校は恐らく全て私立なんだろうと思いますが、教師の役割が教えることからコーチへと変化しているという事を知って、次世代の学校というものが今までと全く異なるものへと変わっているんだなと感じました。

本書は教師なら(?)、恐らく何の説明もなく知っているであろう用語やサービス名が普通に登場するわけですが、その中でも「ルーブリック評価」というものは全然知らなかったので、後で少し調べました。

一般社会人である私にとっては1章の部分が面白く感じ、やはり社会にいると周りとの比較や環境が気になってしまう訳ですが、初心に戻り昨日の自分や前の自分とちゃんと比較していくことが大事だなと思いました。


[読了]ミライの武器 「夢中になれる」を見つける授業

著者の吉藤さんが作るOrihimeは名前と画像でしか知らなかった。
本書は高校生や中学生といった、これからどう人生を歩んでいく方に向けて書かれています。そして今自分の進む方向に悩んでいたり、社会そのものに対して違和感を感じていたり、なにか自分は普通ではないのではないか?という考えを持っているとしたら、この本は特に意味のあるものになるでしょう。

僕は年齢も上なので、どちらかと言うと型にハマりきった人間ではありますが、この本を眺めていて「常識」とか「そんなもんだよね」と思ってることだらけで生きてきたなと感じました。
また悲観的に思っていた事に対して本書では真逆に楽観的に書かれていたりして、そんな一文を読むと「そういう考え方もあるのか」「悲観する必要はないんだな」という納得感を得られます。

本書を読む若い方には、ぜひ「常識」のような外から与えられた価値観に対し「そんなものか」と思うことなく「なぜそうなっているのか?」という疑問から始まる、未来思考で不完全な世の中をより自分が理想とする世界へと作り変えていってもらいたいと思います。


[読了]悩み方教室 心のモヤモヤが晴れる8つの質問

日々生活をしていると様々な事で「悩み」が発生します。その悩みの対処に苦慮することもあれば、放置することもあるでしょう。

本書では悩む事で幸せになるという考えのもと、「悩み」への対処の仕方を最初の2章で書きつつ、後半は仕事や人間関係、恋愛や日常など様々なシチュエーションにおける「悩み」に対し、どう対処するかが書かれています。

本書は「質問力の本」と言っても過言ではなく、悩みに対し、どう自分に質問をし自分で回答するかが書かれていますが、それは「悩み」それ自体が生まれる場合というのは理想や期待、価値観や変化に直面した際に発生すること、そしてそれらは他者や社会から植え付けられたものである可能性が高い事に起因するため、「自分がどう思うか?」「自分はどうしたいのか?」を常に問うことが重要であるとしているためです。

こういった自分への質問により、自分の価値観と他者からの意見を区別できるようになったり、新たな自分のワクワク感の発見をすることで、何か新たな「悩み」への対処が"うまく"、そして"はやく"なることでしょう。

また本書はジャーナリングの本とも言えて、質問に対する回答をノートに定期的に書くことで一つのマインドフルネスの実践とも言えるのではないかと思いますし、実際マインドフルネスのジャーナリングとして挙げられている質問と全く同じ質問が本書内で登場したりもします。

ジャーナリングでの「質問」の数を増やす(?)意味でも、本書は50個以上の質問が各テーマごとに散りばめられていて、質問のリファレンスとして使う事もできるのではないかと思いました。そういう意味では今悩みがある人だけでなく、マインドフルネスを実践している方にも一読いただきたい本だと思います。

[読了]考えることは力になる ポストコロナを生きるこれからの医療者の思考法

医療関係者、特に看護師向けに書かれたロジカルシンキング本ですが、私を含め日本人はロジカルシンキングが苦手な方も多いと思います。

本書はかなり、くだけた書き方で最後まで話が進みますが一方で、表現や書き方、ギャグが面白かったり、年代の問題なのか(?)ギャグの面白みが分からなかったりし、平易な書き方も合わさって「要するにこういうことね」と理解が進みやすくなっていると思います。

特に医療関係ではない方にもオススメします。

本書内では医者や看護師に対する苦言(?)も多数含まれていたりしますが、個人的にも医療関係の学会には大学時代に何度か参加する機会があり、あの異様な空気を味わってからは、あまり医者に対して良い思いは無かったりしますが、まぁそれは本書とは関係のない話なので、本書は楽しくロジカルシンキングを学ぶものとしてサラッと読むと良いと思っています(笑

[読了]東大教授の考え続ける力がつく 思考習慣

頭の良い人はただ「考える」だけでなく「考え続ける」力があり、これを著者は「思考体力」として、それを鍛える方法について書いています。

本書は最初のプロローグでまとめられている7つの考える力について、それぞれ具体的なシチュエーションに応じて、どのように適用、応用していくべきかが書かれています。

そのシチュエーションとは、例えば人間関係であったり情報の受け取り方であったり。ただやはり、いつもこの7つの思考を考える癖をつけなければ、咄嗟に受け取った情報に対して「間」を作り、一度疑ってみるという行動を行うということも無いでしょう。
  • 自己駆動力 : 能動的に考える力
  • 多段思考力 : 常にもう1段先を考える力
  • 疑い力 : あらゆることを疑ってみる力
  • 大局力 : 全体を俯瞰して見る力
  • 場合分け力 : 物事を分類して選び取る力
  • ジャンプ力 : 思考の階段を何段も飛ばす力
  • 微分思考力 : 物事を細分化して考える力
    また「疑い力」の中に含めても良いかもしれませんが第一原理思考を付け加えたいなと思ったりしました。
    「疑い力」で物事を疑った先の話になるので不要といえば不要なのかもしれません。ただ忘れずに思考する習慣として、疑う対象物にも寄るとは思いますが、物事を疑った後に本質は何か?と問うことで、不純物、不要な意見、不要な情報を取り除きコアとなる要素を抽出した後に再度構築するというプロセスを踏むことで、より議論が明確化するかもしれません。

    今回本書を読んで、まず私の場合は「自己駆動力」について考える必要があるなと感じました。社会人を何年やっていても、なぜに「自己駆動」していないのか...と自分を責めたくなる気持ちを抑えながらモチベーションと行動力のための「自己駆動」として、本書の中にいくつか自分への問いかけ例が書かれているので、学生気分でその問いを考えてみようと思います。


    [読了]ロケット科学者の思考法

    本書のタイトルである「ロケット科学者」というものは実際には物理学者だったり天文学者だったりする訳ですが、火星へ探査機を飛ばす事であったり、宇宙へ人を送る事というものは、それまで誰も達成出来なかった事であり、実現させようとしてこなかった事であり、全く予想出来ない目標であるわけです。

    そんな誰も想像出来ない目標を達成するために私達はどのように思考すれば良いのでしょうか?

    本書ではそんな"ロケット科学者"の思考法を学びながら、私達が新規サービスを展開し他社を真似るのではなく、本来の意味でのゼロからイチを立ち上げ(最近新規サービスを立ち上げる = ゼロイチという話のされ方をされているような気がします。。)、新しい市場を開拓していくのかを学ぶ事が出来ます。

    本書は大きく3つのパートに分かれています。
    1. 発射 : アイディアに点火
    2. 加速 : アイディアに磨きをかけ、画期的なアイディアをテストする
    3. 達成 : 失敗と成功について考える
    まず1の「発射」の部分では、人は原因と結果という"因果"を求める生き物であるがブレークスルーを起こすものは常に不確実性であることが示されます。不確実な現象に対し、その個々の現象を追求すべきか否か見極めること、その不確実性に対する不安の軽減策として「冗長性」と「安全マージン」を利用することが説明されます。

    またブレイクスルーを生み出すアイディアを生み出すキーワードとしては「第一原理思考」と「オッカムの剃刀」の2つが登場します。現状を疑い"本当に必要な要素"に着目し削ぎ落としながらコアとなる機能や性能、サービスなどを見つめ直し、それをもとに再度組み立て直す。そして全く同じ機能やサービスを提供するのであれば「オッカムの剃刀」の思想で"よりシンプルな方を選ぶ"と良いとされています。

    ここではやはり他社の真似から脱却するための「第一原理思考」について深く考えされられる章でしょう。また一部の文章からは「オズボーンのチェックリスト」がふと頭をよぎりました。

    次に2章のアイディアに磨きを掛けたりテストをするパートでは、人が「アインシュテルング効果」で"こうだろう"と思ったことに固執してしまう傾向を打破するために「戦略」と「戦術」を区別すること、すなわち具体的なHowやWhatといった方法ではなくWhyにフォーカスした戦略を考える重要性が説明されます。

    また「正しいテストの目的は失敗する可能性のある、あらゆることを突き止めて、限界点を見つけること」にあるとされています。テストに関してはサービスの性質にも寄ると思いますが何らかのウェブサービスであれば本番と同等にテストし、テストと同様に本番へサービスを展開することが求められます。

    アイディアで言うならばIDEO社の例も書かれていますが、実際にサービスを提供する対象をより観察しテスト・観察を行うことも重要でしょう。

    最後の第3章では失敗そのものを褒め称えるべきではなく、失敗から得られる教訓を歓迎すべきであること、および結果としての成功は小さな失敗を見逃す原因になりやすく羊の皮を被った狼であることが書かれています。

    確かに自分の経験でも「勘」でやったことの結果が成功した場合、それに対して事後検証していないことがあるので反省しなければならない点でもあります。
    本書だと事前検証の重要性も書かれているだけでなく、今回はあまり書きませんでしたが「確証バイアス」をいかに打破するかも書かれており、とても良い本でした。

    自己啓発本と言ってしまって良いのか分かりませんが、起業家や新規サービスの立ち上げを行っている方だけでなく、社会人に広く読まれると良いほんだなと思いました。