ユーザー中心のサービスデザインというものは昔から重要だと言われるものではありますが、最近特にマーケティング界隈で重要視されるようになり、多くの人がその手法を学ぶようになりました。
ユーザーにフォーカスして何かのサービスを考える際、カスタマージャーニーマップを描く場合、例えば「検討中」の段階ではスマートフォン、実際に行動を起こす時は「PC」、その結果はスマートフォンでメールチェックしたり・・・のようにデバイスを跨った行動が浮かび上がったりするわけです。
スマートフォン自体を「テクノロジ」と言うと大げさではありますが、ユーザーを中心に行動を考えれば、デバイスごとに最適化されたEnhanced DesignやRWDの実装が必要になるかもしれませんし、デバイスを跨いだとしても同じような経験、統一性のとれたデザインなどが必要になるでしょう。
またメールマーケティングを考えてみても、メールを受け取る側にとっては不必要な、自分にはあまり関係ないと思えるメールを受け取っても嬉しくないですし、メールを送信する事業者側にとってもROI的に見てコストばかりかかる無駄な作業はしたくありません。
その結果、CRMデータを使ってユーザーをセグメント化し、そのデータの精度を高めることが必要となります。
その他リターゲティング広告なども含め、集めたユーザーデータを解析し、ユーザーをグルーピングしたりしながらROIを高めるということが必要となるのは明らかです。
このように、「ユーザー」にフォーカスを当て、「ユーザー中心」に考えていけば、必然的に旧来のマーケティング手法だけでなくビッグデータの知識や解析知識、その他デバイスの知識やウェブの知識など、幅広い知識が必要となるわけです。
マーケターだからテクノロジーに疎いという状態では、これからのマーケティングには全く対応することが出来ません。
そういう意味でも「コンバージェンス」、即ちマーケティングの部署とシステムの部署の間に壁がある状態ではダメですし、マーケティングの立場の人がシステムの知識が無い状態というのも好ましくはないのです。
DMPやビッグデータなど、テクノロジーを中心とした新しいマーケティング手法やテクニックが次々と生まれていますが、以上のように、その流れは必然だと言えるわけです。
また、システム開発の思想としての「アジャイル」なども知っておかなければなりません。
とはいえ、書いている内容はどれもこれも、全く新しいものではないと思います。
個人的には本書の発売が2~3年早かったら大ヒットしていたんだろうなと思ったりしました。
若干誤訳だとは思うのですが、おかしい部分も見受けられますが、全体としては基本的な内容に仕上がっているかなと思います。
興味の有る方は一読してみると良いかもしれません。
日経BP社 (2014-09-24)
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