[読了]バカロレアの哲学 「思考の型」で自ら考え、書く
その上でバカロレアの哲学についてどのように問題について考え、回答するのかを「思考の型」という言い方でパターン化し紹介している。
その考え方は所謂論理的思考とも言い換えが出来るのかもしれない。それほど役に立つ考え方であると思った。特にビジネスにおいて答えのない問いについて考え、自分の意見を見出す必要性や方向性を示す必要性がでてくることがあるが、「思考の型」を用いることで、ある一定の回答を行うことが出来るようになるかもしれない。
本書の最後に述べられている文がとても印象的で
問題を発見する力、問題を解決する力を身につけるということは、逆説的ですが「答えが出ないこと」に対するおそれを減らすものでもあるのです。
さらに、問いへの答え方を知っていることは、「答えが出ないこと」だけでなく、「意見が変わること」も恐れない、そうした態度をそ立てるように思います。
この点はなるほどと思いました。
[読了]あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない
資本主義において経済と性が結びつき、女性が男性に経済的に頼らざるを得なくなったり、伝統的な力で無給の家庭生活を強いられるようになったり、目的を果たすために経済力のある男性に取り入る必要性が出てきた。
一方で過去の国家社会主義の国々は全体主義的な部分など、もちろん褒められるべきではない政治的な問題も沢山抱えてはいたものの、女性も一人ひとりが労働力として見なされていた事もあって手厚い保護があり、それは当時の資本主義国にないものばかりであり、女性の権利が確立されていただけでなく、経済的に安定していたことで経済と性が結びつくことなく自己実現することができていた。
宇宙飛行士にもなれる。政治家として重要なポストに付く事もでき、資本主義国家が驚くべき現実ばかりが存在していた。
資本主義の中に社会主義から取り入れる形で女性の権利が認められるようになりはじめた。特にヨーロッパは社会主義国家と資本主義国家が距離的にも近く、今では福祉がもっとも充実した国が存在している。社会主義で存在していた女性の出産、育児、教育に関する制度の手厚さも、その一因として存在しているだろう。
日本も今現在、資本主義ではありつつも社会主義国家に存在していた女性の権利がゆっくりとではあるが取り入れられつつある。誤解を恐れずに言うと、日本は資本主義が入ってくる以前から女性は男性に従っていたように思う。それは中国などの大陸側の文化もあったのかもしれないが、そういう意味では伝統的な日本は資本主義を受け入れられやすい土壌であったように感じる。
今年から上場企業に関しては重要なポストで女性が占める比率を開示するようになる。国家社会主義に存在していたクォータ制、すなわち全体の4割以上など女性比率に対する取り決めは存在していないが、日本でもそのうち導入される事になるのでしょうか。それか開示情報によって外的な圧力がかかり女性比率が向上するかもしれない。
本書の中でも女性だからという理由で重要なポストにつかせる必要はない。ただ優秀であるにも関わらず昇進しない、給与が違う、経済的な自律性がないという状況に陥っている、現在の資本主義に関しては問題が多く存在しているように見え、女性の権利という点において国家社会主義に学ぶ点が多くある。本書ではそう言っている。
日本において成人年齢引き下げに関するAVに対する保護法が成立したりしているし、日本では性産業はかなり発展していると思うけれども、そもそも女性が性と経済を結びつけることなく自分の夢を追えるようになる、それだけの手厚いサポートを国家が行えば今の少子化に歯止めがかかるのかもしれない。それは本書で出てくる国家社会主義下における女性の統計情報と資本主義下の統計情報を読んでみると良い。
フェミニズムに関しては興味をもちつつも、ちゃんと調べたことはなかった。本書は一つのフェミニズムに関する思想、女性側から見た社会など普段考えたことのない景色を見せてくれた良書だ。
[読了]三軒茶屋星座館
脚色された(?)面白いギリシャ神話を中心に登場人物それぞれの悩みが解決されたり、突破口が開かれるところを見ると、たしかにギリシャ神話自体自体が振り切ったファンタジーではなく人間臭いところがあるからこそ、今抱えている問題に投影しやすいのかもしれないですね。
登場人物のキャラも濃いし、涙あり、ハラハラもさせられ、最後の結末に到るまで展開が面白かった。