日本のインターネットの歴史は逆に知らなかったので、KDDIやNTTの活躍などは凄く面白かったですね。
インターネットに関しては
We reject kings, presidents and voting. We believe in rough consensus and running code.という言葉が表す通りで、運用面や思想が好きです。
個人的に最近、インターネットは国の検閲など、政治面を排除出来るくらいに便利なサービスを構築できないか?という事を凄く考えたりしています。近々に中国をはじめ、現状ではインターネットが分裂しかねないと肌で感じています。
本書の中で「もの」のインターネットについても触れられていて、それには3通りあると説明しています。
- 無線タグなどをとつけて追跡可能とするもの
- 計測値を送るセンサーをネットワークで繋ぎあわせ、データを収集するもの
- 機械と機械が直接データを交換するもの
です。
最後は今までM2Mと言われていた分野だと言えると思います。
「もの」のインターネットに関しては、データの「所属」について考えることが無かったので、本書を読みながら凄く興味深く思いました。
確かに"私のデータを使って儲けるのなら、利益を分けて欲しい"的な思想もあり得ますよね。
データの利用を認める代わりに会費を無料化する。。。そんな取引も可能かもしれませんが、現状ではこのままなし崩し的な状況にもなりかねません。
「Do Not Track」だったり、昨今Firefoxが重視しているプライバシーの問題も、今後拡大を続けていくことが考えられます。またFirefoxがオススメするDuckDuckGoという検索サービスだって、裏側がYandexである以上、実質検索キーワード等のデータは流用されることは無いものの、Yandexで独占するデータと成り得るわけです。一方で自社サービスへの転用もできず、首を絞めているとも言えるかもしれませんが。
もしかすると、なし崩し的に勝手に利用される世界がある程度まで広がった後、実際にそのデータを使って儲けられる事が世間一般的に広まったタイミングで、行動データとサービスのバーターが始まるのかもしれません。
インターネットは現在でも開発途上です。
2015年はHTTP2.0、SPDY4.0、Javascript系のService Workerだったり、HTTPSの証明書がEFF主導で無料化されたりと、動きが大きい事が想定されます。
本書で現在のインターネットとその課題を改めて認識するのも良いでしょう。
WebSocketも標準化し、よりリアルタイムに近く複数人で様々なサービスを生み出していく。そんな未来の中で、この緩いインターネットという世界をどのように作り出し、どのような立ち位置に私自身がいたいかを再度考えさせられました。
村井 純
KADOKAWA/角川学芸出版
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