それを本書では「非エッセンシャル思考」という言葉で表しており、それに対する本書のテーマである「エッセンシャル思考」とは「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方を指します。常に「今、自分は正しいことに力を注いでいるか?」と問い続け、常に「選択」します。
選ぶ能力は誰にも奪えない。ただ、本人が手放してしまうだけだ。とある通り、選ぶ力を無駄にせず、その価値を理解し、大切に実行することを常に重んじることの重要性が本書からは学べます。
そして、そのエッセンシャル思考も中途半端な実践ではなく徹底的で、「絶対にYESだと言い切れないなら、それはすなわちNoである」ということなのです。
経営者だけでなく、一般社員そして仕事だけでなく個人の生活でもとても重要な、この「エッセンシャル思考」。組織で言うならば所謂チームを引っ張る者がそのメンバーに対して示す理想の「WHY」、この部分からエッセンシャル思考は重要であることが本書で分かります。
本書的に言うならばWHYは「本質目標」であるといいます。「本質目標」とは即ち「具体的で、かつ魅力的。大きな意味があり、しかも測定可能」という1文で表されています。
「本質目標」を考える際にキーとなる質問は「たったひとつのことしかできないとしたら、何をするか?」です。
一般的なステートメントではなく、「本質的」という部分にとことんこだわりぬくことが大事です。
そして、その「本質」は「No」という選択肢を与えてくれるのです。
どんどん舞い込んでくる情報や仕事に対し、「No」と言う。それはその本質からズレるものを検知する事、そして「本質」となるチャンスを絶対に逃さないという、選択のタイミングにも影響を及ぼします。
「本質」的な内容も、他のタスクと並列に「YES」と受領され、他のタスクに時間を取られる・・・それが現在の仕事となっている可能性が高いわけです。
上手に「本質的」ではないタスクを削りつつ、「本質的」なタスクを増やす事によって「価値」を増します。これは「編集者」としての役割と似ており、作家のスティーブン・キングの言葉で引用される「大好きなものを殺すんだ。書き手のちっぽけなエゴに満ちた胸が張り裂けたとしても。」という言葉の通り、どんなに思い入れがあっても、どんなに投資をしていたとしても、どんなに時間を割いていたとしても、その思い入れを自分で否定しなければいけないという場合も出てくるでしょう。
どの努力が成果を生み、どの努力がそうではないかについて、私達は常に注意を払う必要があります。そして壁にぶち当たった時に、「どこが本当の問題なのかを見極め」なければならないのです。
0 コメント:
コメントを投稿