常にビジネス領域で研究されている「イノベーション」。
本書では「イノベーション」は「カオス」が効果的な役割を果たすと主張しています。本書で言う「カオス」は単純な「ものごとが制御出来ない状態」という意味で使われていますが、様々な過去の事例を通じて、組織における「カオス」の導入方法を導いています。
それは3つのキーワード、「余白」「異分子」「計画されたセレンディピティ」です。
「余白」とは働き詰めの状態や予め定められた計画だけに縛られるのではなく、ちょっとした休憩だったり、休みを取得するといった「余白」を指します。
もちろん、単純に休んでいるだけで学びの時間や、考えている時間もない人が「余白」のみを取得しても全く意味はありません。
次に「異分子」。ここは最近良く言われるheterogeniusや、交差的イノベーションなどといったものと同様の意味合いです。
最後に「計画されたセレンディピティ」は「余白」や「異分子」から生み出されたカオスの方向性をある程度コントロールすることで、ひらめきが生まれる確率を高める事を指します。
その根拠は過去の様々な事例だけから導き出されたのではありません。
人間は何か作業をしていたり、考え事や読書をしている時には、もちろん脳を利用しているわけですが、全く作業をしていない時にも脳は活発に活動している事が分かっており、本書ではそれを「デフォルト・モード・ネットワーク」と言っていますが、それを大いに働かせることによって、驚くべき発見の瞬間が訪れると述べています。
過去の事例はその「デフォルト・モード・ネットワーク」から生まれたものも多いのです。
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