それは「ある広告人の告白[新版] 」の中で具体的な広告に関する技法や注意点は「「売る」広告[新訳] 」でも網羅されていることと、オグルヴィの思想もしっかりと入っており、かつオグルヴィが手がけてきた広告がカラーで見れるからです。
別に無駄だと言っているわけではありませんが、「ある広告人の告白[新版] 」にあるオグルヴィの生い立ち的な部分は一切入っていません。
そして、ジャンルによって細かく章が分かれているのが何より嬉しい。DMについてオグルヴィは何がポイントだと書いていたかな?とか思った時にサッと調べられるので、机に1冊おいておきたくなる本でした。
昨日と一緒で今回も少し気になったポイントをメモしておきたいと思います。
オグルヴィは広告に関して「ビッグアイディア」がなければ、誰にも気づかれることも無いと主張しつつ、その「ビッグアイディア」を判断するコツは以下のポイントだと言っています。
- 初めて目にした時、息を飲んだか?
- 自分が考えついたのなら良かったのに、と思うか?
- 独創的か?
- 戦略に完璧に合っているか?
- 30年使い続けられるか?
この辺りにもオグルヴィ自身の思想がにじみ出ているなと感じます。
また、「知識を追い求めよ」ということで、常に広告担当者は勉強することが必要であると説いていますが、次のような質問を仕事熱心な社員へしたそうです。
たとえば、今夜君が胆嚢摘出手術を受けなければならないとする。君なら、解剖学の本を何冊か読んで、胆嚢がどこにあるか知っている外科医に手術してもらいたいか、それとも直感だけに頼る外科医がいいかね?どうしてうちのクライアントは、何百万ドルもの金を君の直感にかけなきゃならないのかね?ごもっともですが、普段の仕事について、例えば英語が必要だということが"分かっている"にも関わらず、なんで勉強をしていないんですか?とか、統計学の知識が必要だと"分かっている"のに、なんで勉強をしていないんですか?とかに置き換えてみると、自分の今の仕事の範囲としてベースとなる知識が無いのに避けてはいまいか?と、グサグサ刺さってくる部分があります。。。
そして、これはオグルヴィの言葉ではないのですが、ソヴィエト政府の公式な広告に対する見解として
わがソヴィエトにおける広告の役割は、人民に販売される品物についての正確な知識を与え、新しい需要の創出に寄与し、新しい好みや要求を育み、新しい種類の品物の販売を促進し、またその使い方を消費者に説明することであるという「広告」に関する説明は美しいですね。
同時にオグルヴィが広告に関して説明する「必要だと思ってもらうために全力をつくすこと」という部分ともつながるものが感じられます。
その他、人材やオグルヴィ自身の思想がだいぶ入り込んでいる良書でした。
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