ある種の物質の摂取や行動の反復によって、脳の機能が変化してしまい、コントロールが利かなくなった状態
過ちを反省し悔い改めて立ち直ろうとするものを、温かく迎え入れ、回復に向けてともに進もうとする社会
そんな社会に日本もなってほしいなと感じました。まずは自分から。
ここからは若干本書のテーマ「依存症」からは離れるのですが、依存症から回復するための認知行動療法の話の内容が、人間が習慣を形成するための自己啓発的な本の内容と重複していることは非常に面白い点だと感じました。
人が依存するための行動や習慣を形成してしまうのも、何か人生で目標に向かって良い習慣を作る際も、同じ人間であるから結局のところプロセスというか考え方は一緒だということなのでしょう。
本書を読もうと思ったキッカケは別に身近な誰かが依存症であるとか、病理としての依存症に興味があったわけではなく、自分が獲得したい行動や達成したい目標というものが漠然とあったとしても、すぐにテレビを見てしまったりインターネットを眺め始めてしまうという行動、それ自体が「依存症」と変わらないのでは?と思ったからに他ならないわけですが、本書から引用するなら
依存症とは失敗を繰り返しながら、良くなっていく病気
治療では、「ラプス」を失敗ではなく、「重要な治療の契機 」としてとらえる。つまり、何が原因でラプスに至ってしまったのか、何が引き金を引いたのか、何が不十分でそれに対処できなかったのかなど、改めてライフスタイルや自分の弱みを再認識して、さらなる治療に役立てるという考え方
といった部分がハッとさせられました。「ラプス」とは「一回の失敗」の事ですが、自分が例えば「勉強するぞ」 と思ったのに「テレビを見てしまった」場合、それは「ラプス」と言えると思うわけですが、その「ラプス」は何が原因で発生したのか、何が引き金となったのか、何が不十分でそれに対処できなかったのかなどをもう一度よく考える必要があるというわけです。
自己肯定感を向上させるためにも「ラプス」に対し対策を考え、成功体験を積み上げていく事が大事なのだと思います。そういう意味でも本書は「依存症」に興味があるないに関わらず、目を通していただきたい、そんな本でした。
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