遺伝学の立場から「エピジェネティクス」の考え方を基礎として、エピジェネティクスと薬物依存、エピジェネティクスとマルトリートメントを後半で説明していますが、専門的な用語も多く何となく「エピジェネティクス」を理解し、何となく後半も理解したという感じになってしまいました。
もう少しエピジェネティクスの入門書を読んだ方が理解しやすいかもしれません。また本書をもう一度最初から読むと凄く理解が深まりそうだなという印象です。
「エピジェネティクス」に関しては実は初めて用語としては聞いたわけですが、よく考えてみれば確かに脳は脳の機能として、小腸は小腸の機能として遺伝子が発現していることを考えると、各遺伝子に対して活性・非活性の仕組みが適切に働いていることは間違い無いことなのだと理解できます。
薬物にしろマルトリートメントにしろ、それがエピジェネティクスと強く関係していることは理解できました。
薬物はもマルトリートメントも後天的に脳の遺伝子に作用することで依存の仕組みが形成されるわけですが、マルトリートメントは生後の期間、親が子供に対する愛情表現がその後の数年間だけでなく数十年間、更にはそれが次の世代へも影響を与える可能性があることを示しています。
一方で薬物に関しては生後という期間ではなく、成長後にも変化することを示しています。
確かに本書を読んでいると今からでも自分の行動や食生活などで遺伝子のON/OFFそのものを変化させることが出来ることが分かりますが、何が変えるトリガーになりえるのか、マルトリートメントのように変えられる可能性の乏しいものはどの程度存在するのかなど、分からない事は多くあります。
エピジェネティクス自体は凄く面白く、遺伝学について凄く興味が惹かれましたが、新たな素朴な疑問もうまれつつ、結局自分の性格的なものと考えているものは遺伝子のON/OFFに寄るものが結構あるのでは?と思ったりしました。
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