[読了]Makerムーブメント宣言 ―草の根からイノベーションを生む9つのルール (Make: Japan Books)

Makerムーブメント宣言 ―草の根からイノベーションを生む9つのルール (Make: Japan Books)Makerの流れに興味を持ち始めたのは3年ほど前になりますが、その前後から各種3Dプリンタが登場し、リアルタイムに人をスキャンしてミニチュアモデルを作ったり、最近では料理もプリントしたり、家のパーツを作って組み立ててみたりと様々な使い方がされはじめたりしています。

今年、面白いなと思ったのがiPhone6用のケース「GRIPPI」ですよね。
もともと3Dプリンタで作ったものがネットで話題になって商品化されたという。

こういう動きが日本で生まれて、凄く面白いなと思った記憶があります。

本書を読んでいて、確かにかつてソフトウェア側で起きていたことがハードウェア側に今起きているんだということを認識できました。それは「無料化」「低価格化」ですね。
ハードウェアもより安く、よりパワフルに、簡単に使えるようになりました。そして、それにともなってイノベーション自体の低価格化も起こっているのです。

ソフトウェアの世界でも、簡単で良いのでプロトタイプを作ることによって説得力が増すように、ハードウェアも素材や機材が低価格化したことによって、プロトタイプを作り、実際に動いている様子を動画などで公開することで、例えばKickstarterやIndigogoなどで資金が集まってきたり、実際にビジネスとしてスタートができたりしている現状があります。

スマートフォンでのカード決済を提供するSquareもその一つ。
プロトタイプ無しでのプレゼンテーションで、一度は投資を断られているという事実は本書で初めて知りました。

日本ではFablabはじめ、物を作ることが出来る共有スペースが実は沢山散らばっていたりします。
私自身、かなり不器用なのでプラモデルレベルでもかなり怪しい訳ですが、何か機械を使うための講座とかに出席するところから接し始めたいと読みながら思いました。

最近は本書でも少しだけ触れられていますが、MITなどでSynthetic Biologyなど、分子とナノテクノロジーの分野が融合し、しかもその新しい分子が自宅の台所レベルの環境で作れてしまうという世界になりました。
もちろん専門の機材が必要な実験の方が多いのでしょうけど。

ハードウェアで構築するよりも、既に存在する分子や微生物をそのまま利用するほうがコストが低いというパターンも出始めているようです。
実際に安くなった機材を使ってモノを作る世界や、実際の微生物を利用して新しい生命構造を作る世界、本当にMakerの流れも一気に進んできていると思います。
Etsyの存在も大きいのかもしれませんが。

逆にこのハードウェア的な流れに対するソフトウェアの進化が今後どう進んでいくのかという事にも非常に興味をそそられます。
ハードウェアの基盤を支えているのはソフトウェアなのですから。
ハードの要求とソフトへの要求。次の世界をどのように作り上げていくか、そして自分がその世界にどう関わっていくのかを再度考える必要がありますね。


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