【読了】ファンベース ──支持され、愛され、長く売れ続けるために (ちくま新書)

30年ほどマーケティングの世界は変化していないのだろうか。
それとも私が異色なのだろうか。

本書は正しいことを言っている事は間違いない。でも自分に当てはめた時、何か開発者ストーリーや人間味を感じたことでファンになったことはあっただろうか...
本書内で登場するサービス事例は他書でも紹介されているものがいくつかあり、その事例について恐らく、さとなお氏が実際に再調査をされているものではあるのだろう。ただ酷い違和感に包まれる。

ウェブサービスというよりは物理的なプロダクトを提供している会社にとっては福音書のような存在なのだろうか。ウェブで生活をしていると、どうしても自分のウォンツに対してサービスが応えてくれている事を重視して利用していることが多いし、テクノロジー企業と呼ばれる企業であれば、そのテクノロジーに関する取り組みや事例、研究成果などを見聞きしたほうが尊敬の念が生まれ、そういうサービスを利用する傾向に自分の場合はある。

もちろん、そんなものは"ファン"ではないんだろう。いつも使っているし気に入ってるし好きだけど、もっと良いモノが生まれれば直ぐに移動するだろう。
Facebookなんて、あれだけ個人情報だだ漏れニュースが流れたって全く"ファン"が消えてない。国内...というと主語が大きすぎるけれども、少なくとも私の周りは...

私自身がウェブの世界で生きているから、あえてウェブの中の話をすると昨今はGoogleによってサービス単体というより、もっと細かい「コンテンツ」に分解された。GoogleのDiscoveryのようなもので、例えば自分が"HTML"というものに興味があると申請するとウェブサイト構わず、その"HTML"に関するニュースを毎日勝手に配信してくる。
ウェブサイトに関しては、"このサイトに訪問すれば知りたい事がすべて解決できる"という、コンテンツやターゲットが特定されているウェブサイトと、そうでないウェブサイトの2種類があり、多くは後者なのである。

時々開発者エピソードなどがバズる事はもちろんある。けどそれをキッカケにファンになることはあるのだろうか。私自身に関していうと、全く経験がなく。なんだか世間ズレしている認識はあるけれども、ここまでとは...という気持ちになった。

[読了]キャッシュレス・イノベーション―決済手段の進化と海外事情

各国と日本におけるキャッシュレスに関する統計調査や国ごとの推進の仕方などがまとまっており、他国がどのように法律を制定・改定し、推進のために規格を共通化したりしているか、または寡占状態となっているのかなどが分かる良い本だなと思いました。

調査系の学術書のような体裁のため、各章で言葉が定義され、若干読みにくい部分もあったかなと思いますが、比較的軽く読めます。

「キャッシュレス」に関する統計調査に銀行間振込を入れたとしても6割弱のキャッシュレス比率となると、日本はやっぱりまだまだだなと思ったりしますね。

国内に関して最近の●●ペイなどの動きを見ると、現状は利用者からも企業側からも手数料はもらっていないと思いますが、企業にとっては結局の購買データのような個人データをいかに手前で取得するということなのかなとふと思ったりしました。

銀行はデビットカードが普及すれば銀行自身が購買データを直接得ることができますが、その手前でノンバンクとしてクレジットカードが普及したことで、現状はクレジットカード側が購買データを直接得るようになりました。●●ペイのようなプリペイドが普及しはじめると更にプリペイド側が購買データを得る事が出来るようになってきたと。。。
とはいえ高額=クレジットカード、少額=ペイ、デビッドカード、(現金)という切り分けは結構各国似たりよったりな印象も受けたので、今の日本の流れが進んだとしてもクレジットカード側には全く影響は出ないのかもしれません。

日本では一部企業がQRの統一規格を作ろうとしていますが、国は一切関与せず、今後の動きがどうなっていくのか、やや不安も感じます。
シンガポールの推進力はやはり凄いなぁと感じますね。

ドイツの現金=匿名という考え方は、面白いなと思うと同時に結局悪用できる面についてはどう思っているんだ?と思わなくもなく。歴史的経緯があったとしても、やはりデジタルで匿名ライクな決済というもの。何かできないものかと考えてしまいますよね。分散台帳は結構アレな感じがしますし、何かもうちょっと良くできないものかなと。。。

[読了]フィンテック FinTech やさしく知りたい先端科学シリーズ4

フィンテックの中には今流行りのキャッシュレス決済だけでなく、保険分野のインシュアテック、銀行やクレジットカードの取引履歴からの信用スコアなど、様々な分野に広がりを見せているが所謂XTechと言われる分野の中ではフィンテックが最も活発にサービスが生まれている分野ではないかと感じています。

フィンテックサービスの生まれは殆ど海外である印象はありますが、その拡大背景としては以下のようなものがあります。
  • サブプライム、リーマンショックあたりの大手金融機関への不信
  • ATMや銀行の支店が身近にない状況
  • スマートフォンの台頭
  • ロボアドバイザー等による審査の効率化
24/7、30cm以内の手元にスマートフォンが常にあるという状況から各金融機関もこぞってサービス導入していることもありますが、銀行の支店が存在しなくてもスマートフォンだけで口座が開けたり取引ができるという状況が海外でも生まれている。銀行口座保有率とスマートフォン普及率が比例するのも頷けます。

スマートフォンは画面の表示内容や表示項目を単純化することに寄与し、その身近さからサービスを単純化させてきました。通信の発達と機械学習などにより手続きのコンパクトさ、速さなども向上し小さなマイクロサービスが多く出てくるようになるという好循環を生むきっかけとなっている気がします。

紙幣としての現金のデメリットである犯罪に対する脆弱性に対しキャッシュレスのような世界は強いと思いつつも、結局お金を持っている人が地位と権力をもっていることも確かだし紙幣をなくす事は出来ないのではないか?と思ったりしているけれども、逆に無くす事のデメリットを言えなくさせるというか、無くす事が正しすぎる状況というものに、どうしたら出来るのか、考えずにはいられなくなりますね。


[読了]計算ずくで目標達成する本

目標を外さないためのセオリー、それは読んでいるだけでは当たり前だなぁと思うわけですが、実践しているか?と聞かれると怪しいものです。

ネット企業にいるとゴールから逆算しながら行動したり、広告をうってみたりと施策を積み上げることはよくあります。最近はOKRも積極的に導入されはじめ、より会社としての方針・目標から個人の目標を設定するだけでなく、週や月に1回は1on1で上司とコミュニケーションをとる機会が設けられている場合が増えている気がします。

そういう意味で目標に対する達成率や方向性に対する修正などは現状行いやすくなってきているのかもしれません。