[読了]膨張GAFAとの闘い デジタル敗戦 霞が関は何をしたのか

未来はまだまだ暗そうだな...というのが率直な感想。
積極的な議論はこれからということで、希望が持てるような気もしつつも、後手後手に回っていた過去や省庁間の対立、交渉力の無さ、問題意識の低さなど「なぜ?」と思う事も多く、様々な環境や意識が変わってきたとはいえ米国との関係など現状でも解決されていない問題もそのままだと感じると共に、さらに日本が変革していくのは難しいのではないかという気がしてならない。

「電気通信事業者」ではないからというような理由で規制されないから個人情報をどう利用しても良いというような論法を見ていると、全然関係ないけれども現在ウェブサイトまわりの実装の話で、今までは例えばAndroid 10を使っていたらとか、特定の端末を使っていたらみたいな切り分けでウェブサイトをどう見せるかみたいなことが考えられていたけれども、現在は特定のAPIが利用できる端末ならといった機能の利用可否によってウェブサイトの動きや見せ方を制御するように切り替わり始めた事を思い出した。

即ち「業法」的な概念で規制をするのではなくてFunctionとして規制していくと。それが現在の個人情報保護法に当たるといえば当たる訳ですが、最初のGoogleが「電気通信事業者ではありません」という事で逃れていた規制みたいなものは、早めに整えるべきであったことは間違いないように思う。もちろん「タラレバ」の話だが。

あと気になった事をいくつか。

・GoogleのThird Party Cookieブロックの延期がされたが、個人的にはかなりGoogleにはガッカリした。色んな批判はあるのは知っているけれども、少なくとも現状よりは改善の方向に向かったはずなのに。。。という話は置いておいて、確かに本書が指摘する通りThird Party Cookieをブロックすることは、よりユーザを多く抱えるプラットフォームに有利に働く事は間違いないのかもしれない。でもそれは別のアプローチでも破壊できるような気もする。

・ゼロレーティング問題はヒアリングや調査をして結果を見てから考えるというアプローチではなくて、ゼロレーティング自体が公平性に対し違反しているのであれば指摘をすべき事項だと思っている。明らかにゼロレーティング対象のサービスにユーザが集まることを助長しているだけなのに。。。また後手に回るだけなんだろうな。

・日本は科学より世論を重視するきらいがあると思っているが、Digital Wellbeing議論が日本で起こらない事やソーシャルゲームの射幸性が議論されないことも非常に問題だと思っている(射幸性という意味でパチンコ等も対象化されてしまうからなのか...)。なぜまわりばっかり見て未来を見ないんだろう。

・Google Analyticsの問題は業界の問題な気もする。僕は広告機能の有効化は基本的にはしないけど、やっぱりセミナーとかだと有効化するのが当たり前という風潮はある気がしている。(Tag Managerは関係ないよ)

・本書における最大の爆笑シーンだと思っているけど「338.56%」のところね 
上場企業3680サイトのうち89.86%でGoogle Analyticsが利用されていて、広告配信ツールが62.72%で利用されていて...と続き...
トップ15位までのGoogleサービスの利用率を単純に足し上げると、338.56%になる。これは、日本のインターネットユーザーが上場企業のウェブサイトを閲覧すれば十中八九、自分の閲覧情報をグーグルに提供することを意味する。 

 の部分。「お、おう。。。」というか「なぜ足したし。。。」という事で、本書一番の爆笑シーンだと思っている。「これは、...意味するの?」。いや分かりますけどね。分かるんだけど、この部分全部要らないよね。


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