[読了]超速! Webページ速度改善ガイド ── 使いやすさは「速さ」から始まる (WEB+DB PRESS plus)

Webページの高速化に関してはユーザ体験の側面でもコマース分野でも回遊でも重要な位置づけとなっています。Financial Timesも少しでも速度遅延の原因があるなら徹底的に取り除くべきとしています。

この本はインターネットの仕組みを知っていて、javascriptも読めれば普通に読むことが出来るものでちょうど今読む内容としては内容がトレンドを捉えていてちょうど良いのではないかと思います。2018年中に何が変わるかはわかりませんがGoogleが進めているClient Hintだったり、PWA周りがもっとpushされるかもしれません。

話は変わり普段からChromeのDev Toolsが便利だなーと思って利用していたものの、Performanceタブがここまで高機能だという認識がなかったので、まだまだ使いこなせていないんだなと思いました。

Chrome使いの方には本書はとても良い本ではないかと思います。
本書では

  • ネットワーク処理
  • レンダリング処理
  • スクリプト処理
の3つの内容について最新のWeb技術も交えながら見るべき・気づくべき・分析すべきポイントはどこかが完結にまとまっています。
僕はエンジニアではありませんのでフロントエンドエンジニアにとって、もしかするとそこまで真新しいものではないのかもしれません。僕が読んでも内容としては全体として知っているけど深く理解できていないという感じでしたので。でも非常に面白く読めました。

[メモ]
・First Paint : Webページの何らかが表示され始めたタイミング
・First Contentful Paint : コンテンツが表示されはじめたタイミング。(First Paintがとにかく何らかの表示があれば成立するのに対し、画像、テキストなどコンテンツになりえる要素の表示タイミング)
・First Meaningful Paint : ユーザに意味のある表示になったとき
・Time To Interactive : ユーザの操作に応答できるようになったとき

このFirst Meaningful Paintに関する定義が良くわかっていなかったのですが本書でも現状は曖昧な定義の上に成り立っていて今後に期待というニュアンスになっている。

[読了]デジタルマーケティングの教科書―5つの進化とフレームワーク

デジタルマーケティングとは何か。様々な会社でデジタルマーケティングを実行していると喧伝される一方でその定義、実行している内容はマチマチで本書に照らし合わせるならば完全に網羅しているとは言い難いものが散見される状況です。本書ではデジタルマーケティングについて
デジタルマーケティングとは、データドリブンでターゲット消費者へ製品やサービスを認知させ、消費者の購買前行動データに基づいて興味・関心・欲求を醸成し、購買データを取得する。購買データと購買後の消費者の評価データをもとに製品開発、サービス開発への示唆を得る。これらのデータを、ECチャネルとリアル店舗から取得し、同時に、消費者に最適な購買体験を提供する、一連の活動をいう。これらの活動の目標は、消費者との関係性を深め、最終的に消費者のエージェント(代理人)になることである」
と定義しポーターのマーケティングからデジタルマーケティングとは何か、その根幹となる技術、手法やその核となる部分は何かという点までを説明しています。従来のAIDMA、AISASといった認知させ購買プロセスへ入るという流れからデジタルへフィールドが移ることでZMOTなど、購買プロセスが大きく変化しました。

デジタルにおいては現状Cookie等の技術面で購買前、購買行為、購買後の「プロセス」データの取得が可能となりました。意思決定において本書では以下のように述べています。
購買意思決定をする際に、消費者は様々な情報を取得し比較検討するわけだが、①情報収集力の進化、②購買前の心理の変化と購買行動の即時性、③購買後の消費者の情報発信力の進化といった点で、消費者の購買意思決定のメカニズムは大きく変化してきている。
そのメカニズムの変化とそれを分析する能力がデジタルマーケティング分野では求められる事となります。
デジタルマーケティングにおける消費者「行動」理解ではデータ量の企業間格差は縮まるが、その取り扱い能力、言い換えれば、アナリティクス(分析力)で相当な企業間格差が生じる。
購買に至るまでのプロセス=購買前行動を分析し、仮説立て、さらにそれを検証することを重視し、より消費者との距離を縮めることで消費者がすぐにそのブランドを想起できる状態、すなわちエージェントとなり得るよう努める事が必要です。
デジタルマーケティングに取り組むということは、消費者行動データを取得し、そのビッグデータをAIで解析し、深い消費者理解と洞察を得る。そこから、ECチャネル、リアル店舗でシームレスな購買体験を提供し、消費者との絆を深めるということである。
本書ではEC、特に製造小売業(SPA)業態にとっては特に気づきの多いものではないかと思いますが、とても良い本だと思います。


[読了]「コト消費」の嘘

モノを売るのが難しくなったという文脈で「コト消費」がもてはやされた時期がありました。ただ商品という「モノ」と「コト」が完全に分離してしまい「コト」により人は集まったものの消費には一切結びつかないという事象も多くあります。

本書はそういった「コト消費」を批判しつつ新しく「ものがたり消費」を提案します。

個人的には基本的に著者の主観のみで、もちろん「ものがたり」の重要性は理解出来ますし「モノ」と「コト」がむび付かない事による失敗などの事例も理解できます。ただ売上も伴う成功事例とはいえ筆者の主観が全面に出ているなという印象です。

本書を読んで「コト」軸と「モノ」軸でサービスを客観的に評価することは出来ないだろうか?という疑問が生まれたのでこの点について少し自分なりに掘り下げたいと思いました。

[読了]デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法

デジタルマーケティングの本としては入門書という感じになるかなと思います。ちょっと手広い感じで、もちろん専門書というわけではありませんが、「あとがき」にもある通りすでにデジタルマーケティングで経験を積んでいる人からすると、5年前かな?という感じの本にも感じると思います。

F2に対する考え方などその他一部「おっ、面白い考え方しているな」と思う部分があると同時に、いくつか分析視点を得られた気がします。

一方でマーケティング的な考え方からするとRFMやFSPや、まぁそういうものが基礎であることに変わりはなく、その点では基本変化することのない知識であるわけで物足りなさを感じる部分でもあります。

[読了]現代暗号入門

以前RSAが誕生するまでの暗号に関する歴史本を読んだんですが、それが非常に面白かった記憶があります。
数学というよりは人間・社会的な背景や歴史の本で、アメリカから海外へ輸出するソフトに関しては若干暗号強度を弱めるとか、色々駆け引きがあった記憶があります。

本書はどちらかというと数学的な仕組みだったり、図を使って暗号化プロセスを解説した本となります。

後半3分の1あたりは結構辛いというか、なんとなく分かる程度で全然ちゃんとは理解していませんでしたが、時々暗号に関するセキュリティニュースが出たりするので「あー聞いたことある」とかそういう反応も出来て面白く読めた気がします。最近だと「ディフィー・ヘルマン鍵共有」に関する脆弱性あたりの話題を聞きました。OpenSSLでの脆弱性ですね。

本書では共通鍵暗号、ハッシュ関数、RSA暗号、楕円曲線暗号という過去から現在への暗号の流れ、そしてサイドチャネルアタックというやや異質ではありますが物理的なハッキングも軽く触れられています。

ビットコインが採用している楕円曲線暗号についてはもう少し他の本も読んでみたいなと思いました。


[読了]なぜ人工知能は人と会話ができるのか (マイナビ新書)

人工知能に関する基礎技術、実際に応用され展開されている現在のサービス展開、哲学と薄く広く網羅されている本です。

一旦エンジニアと話すにしろ人工知能に関する専門用語はこの本を一回読んでおけば物怖じせず聞くことができるでしょう。
内容的にはかなり薄いのでサラッと読んで「ふーん」程度で良いかと思います。著者の所属上ゲーム話題が多いのですが、もう少し海外事例とそれに対する考察があっても面白かったかなとちょっと思ったりしました。

[読了]この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

この世で生活していくために必要な「カネ」。西原さんが実体験を含め「カネ」によって何かが崩壊したり、倫理観が失われたりと本当にちょっと前の日本なの?と思うくらいのインパクトのある本。

自分が育った環境や今自分が置かれている環境を悲観的に捉えることは誰しもがよくあるのではないかと思います。自分の両親の仲が悪い、離婚した、破産した、暴力的だった。最近でも虐待のニュースをよく目にします。
今いるところがどうしても嫌だったら、ここからいつか絶対に抜け出すんだって、心に決めるの。
そう。まずはここから絶対に抜けると心に決め
そうして運よく抜け出すことができたんなら、あの嫌な、つらい場所にだけは絶対に戻らないって、そう決めなさい。  そうしたら、どんなたいへんなときだって、きっと乗り越えることができるよ。
自分の進む道に元の環境へ「戻る」という選択肢が無い状態へ進んでいきましょう。今までもしかしたら、あまり自分が"楽しい!"と思うことが見つかっていないかもしれません。西原さんのように"絵を描く"という行為が自分を救っていたというパターンもあるかもしれません。

それを自分の生業にすることはできるの?
キングコングの西野さんも言うように「仕事になるまで遊べ」ということかもしれません。西原さんはこう言います。
「どうしたら夢がかなうか?」って考えると、ぜんぶを諦めてしまいそうになるけど、そうじゃなくって「どうしたらそれで稼げるか?」って考えてみてごらん。  そうすると、必ず、次の一手が見えてくるものなんだよ。
なるほど。「夢」という言葉で空回りしたりイマイチやる気が出ない。そんなこともあるでしょう。それでも「どうしたらそれで稼げるか?」を考えながら次の一手を模索する。それが大事なのかもしれません。

最後にどんなに周りの環境がどんなに劣悪でも「希望」を諦めてしまうという行為をしなければ、「動き」をとめなければ、全くの0の環境からでも何かをはじめることができます。
自分が生まれた環境がどんなに酷かろうと、それを受け入れてしまうことをしなかったから。 「希望」を諦めてしまうことを、しなかったから。