[読了]サイトリニューアルの教科書 ーー 適切な「プロセス」を知ることが「成果の出るサイト」の第一歩

 サイトリニューアルを行う際の手順や考えるべきポイント、押さえておくポイントや社内調整など、一通りの過程についてステップから内容が詳細にかかれている本です。

結構自己流で色々と進めることが多いので、時々こういうまとまっている本を読むと足りてなかった考えや手順、ステップなどを気づかせてくれるので良いですね。

網羅している範囲はリニューアルに関わる全てなので、良くも悪くも範囲は広いことから内容は広く浅くとなっていますが、実務担当者にとっては良いバイブルとなると思います。

[読了]記憶はスキル ── 科学的研究でわかった! 人生が10倍楽しくなる記憶のルール

 記憶に関する新しい話は特になさそうですが、古い情報と新しい情報が少し混ざっている印象はありました。

これを読むとMonoxerのCEOは漠然とした内容で起業しようとしていたのかな?と思わなくもないですが、Monoxer自体はAnkiのようでいて且つ回答方法に工夫を凝らしたアプリなのだろうなという印象。

[読了]メタバース さよならアトムの時代

 メタバースは今後も拡大を続けることは間違いないと思う一方、アバターという存在は必ずしも必要ではないのでは?という気持ちがずっとあった。もちろんコミュニケーションという意味では存在していたほうが効率が良いこともあるだろうとは思う。でも常に存在していなければならないなんて事はないと思う。この点については本書を読んでいても、まだ良くわからない点ではありました。

VRの世界は自分がどこかの場所に出向いて体験する場であり、例えばライブイベントでもリアルなライブ会場であればS席からB席みたいにアーティストとの物理的な距離が発生してしまいますがVRであれば、全員S席の距離でS席の料金で盛り上がれる事が一番面白い点だし大事な点ではないかなと思っており、そのようなイベントではアバターなど不要なのではないかという気持ちがあります。

VRイベントのアーカイブ機能は確かに現状存在しないなと思ってはいたのですが、今なら一先ずYouTubeと同じルートを辿ってみるのも良いかもしれません。即ちライブではリアルタイムにコメントをしつつ投げ銭が投げられて、コメントもアーティスト側が閲覧できて、アーカイブでは逆に広告が表示されて全体のコメントは出来るけどリアルタイム感は無い。そうすればリアルタイムとの差別化とアーカイブでの収益化も出来るという世界が実現します。

「体験できる」という点は本当にメリットですよね。YouTubeで「来て体験してみてください」「実際に見ないと分かりづらいと思う」など、定型句のように言われることも多いのですが、もっとVRを活用する方向になっていくんだろうなと本書を読んでいてい思いました。

VR側にリアルの情報を一部空間を切り取って投影できたら、もっと世界が広がるんだろうなという事と、Blockchainによるデジタルアイデンティティ(Self-Sovereign Identity)まわりがもう少し整備されれば、より映画に出てくるようなアバターがゲートを通過しようとしたタイミングでチケットを持っていなければドアを通過できない、みたいな仕組みも出来るようになりそうだなぁ。VR上での決済も安全にできそうだし。

まだまだメタバースの世界は広がっていく気がしますね。

[読了]面白くて眠れなくなる進化論

 ダーウィンから始まる進化論の流れについて、最近はどうなっているのだろう?という、ふとした疑問から読んでみました。

専門家以外が読者対象とされていますが、文章で書かれているものについて「これはこういうことを言っているのかな?」と考えながら読み進めましたが、一番良くわからなかったのは「遺伝的浮動」という中立説について「メンデルの法則」が登場したタイミングで、それは議論としては完了していたのではないのか?と思った点です。新規性はどこにあったのだろう?と。

進化論についてダーウィンの進化論に対して現在の進化論は、DNA等の発見により違う点ももちろんありますが、大筋では現状も指示されており、その流れを汲んで進んでいるんだということは分かりました。まだ現状の進化論だけでは説明がつかない点も後半に明示されており、今後の研究を待つかたちにはなりますね。

[読了]脳は世界をどう見ているのか: 知能の謎を解く「1000の脳」理論

 脳に関する知識をアップデートしようと手に取った本でしたが、非常に面白い本でした。特に「1000の脳理論」という新しい脳理論について書かれている第1部は、今まで自分が考えていた常識のようなものが覆され、全て実験によって解明された訳では無いにしろ「1000の脳理論」で考えると矛盾や説明ができなかったものがキレイに説明できるようになるというものです。

面白いと思った点はいくつかありますが、一つは大脳新皮質はどの場所も殆ど同じカラム構造をしているという点です。一般的に脳を語るときには視覚野だったり言語野だったりと脳を領域ごとに分けて語られることが多いわけですが、新皮質だけを見る限りどの分野も構造は一緒であり、その新皮質が接続している元によって機能が変わっているだけであるという点です。それだけ新皮質は視覚に特化するというような、なにかの機能に特化した作りになっていないことで、目が見えていなかった人が視覚を失った場合、その視覚野だった場所が別の役割を担うことができるという事象が確認されるということだったのですね。

また視覚野や言語野といった機能を担っている新皮質の領域は人によって面積が多少異なり、特定の機能を担っている新皮質領域に大小があるという点にも驚きました。ただ、この点はサラッと書かれていたので実際に人によってどのような差異が出てくるのかなどは分かりませんでした。

脳のニューロンの話も今までニューロンという1種類が存在していると思っていましたが全然そんな事はなくて多くの種類がある点や機械学習でよく使われるエッヂを検出するような機能を持つニューロンは殆ど存在しないという点も驚きです。

メインの「1000の脳理論」については、脳が座標系と動きの2種類によって世界を捉えモデル化しているという理論ですが、たしかに本書を読んでいると納得感があるとともに、それがモノ以外の概念の学習にも用いられている点に興味を惹かれました。この理論を用いると本書でも出てくる「記憶の宮殿」の説明もつくわけで、そこまでは理解できたのですが、「1000の脳理論」に基づく効率的な学習方法とは一体なんだろう?という疑問から抜け出せなくなりました。積極的に座標系をいかしながら学習することというのは「記憶の宮殿」方式しか存在しないのだろうか...

読んでいてふと思ったのが「分かったつもり」という状態は、脳の予測機能活性と関係があるのではないか?ということです。活性化の電位レベルとかが計測できれば、何かわかったりするのかもしれないなと思いました。

[読了]きまぐれロボット

通勤電車でパラパラめくろうと思って買った短編集。 
1つの話が数分で読み終わるレベルの短さですが、最初の一段落読んだあたりでオチを予想しながら読めるので、結構面白く読めた。ペラペラめくりながら心の中で"ズコー"っとズッコケながらサクサク読む本でした。

[読了]ウェブ立地論 ~“来てほしい人にアプローチする"集客につながる顧客目線のウェブの作り方

 実世界で店舗を出店する場合は「立地」というものを特に重要に捉え、1年でも時間をかけてちゃんと調査してから出店するわけですが、インターネットの世界では「立地」という考え方に重点を置くことはありません。

とはいえ読みながら感じたのは、本書でいう「立地」についての検討は実は大企業であれば多くのサイト製作者または制作会社、ウェブに強いと言われている会社ではキーワード調査を通じて行っているのではないか?ということです。キーワード調査のことを「立地」と言い換えているに過ぎないのではないかと思いました。

とはいえ、実際にちゃんと出来ているかどうかという点は別問題ではあるので、本書を読みながら少し自分の中で調査項目を増やしてみましたし、結構面白く読むことが出来ました。

本書ではGoogle Analytics(Universal Analytics)の画面説明やデータ取得の仕方、分析の仕方にも触れられておりますが、そのあたりはサラッと流し読みしながら見ておりましたが、現在Google Analyticsを利用されている方でウェブ分析がうまく行っていないと感じている、またはGoogle Analytics自体をあまり活用できていないと感じている方にとっては良い解説本なのではないでしょうか。

読みながらも主に中小企業で一人、二人でウェブサイトを運営されている方、またはウェブ担当者でマーケティング知見の少ない方しかいない場合やウェブサイトの構築自体を外部に委託されている場合は、こういう感じなんだろうなぁと想像出来る感じで、なかなか大変だなと思う場所も多々有りました。

もうちょっとツール等を上手く活用したり、Excelをうまく活用すれば手順が少し削れて時間をもう少し有効活用できるのになと思う事もしばしば。更に次のGoogle Analytics4への移管などを考えると、涙が出てきそうな大変さを感じてしまいました。