[読了]デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法

デジタルマーケティングの本としては入門書という感じになるかなと思います。ちょっと手広い感じで、もちろん専門書というわけではありませんが、「あとがき」にもある通りすでにデジタルマーケティングで経験を積んでいる人からすると、5年前かな?という感じの本にも感じると思います。

F2に対する考え方などその他一部「おっ、面白い考え方しているな」と思う部分があると同時に、いくつか分析視点を得られた気がします。

一方でマーケティング的な考え方からするとRFMやFSPや、まぁそういうものが基礎であることに変わりはなく、その点では基本変化することのない知識であるわけで物足りなさを感じる部分でもあります。

[読了]現代暗号入門

以前RSAが誕生するまでの暗号に関する歴史本を読んだんですが、それが非常に面白かった記憶があります。
数学というよりは人間・社会的な背景や歴史の本で、アメリカから海外へ輸出するソフトに関しては若干暗号強度を弱めるとか、色々駆け引きがあった記憶があります。

本書はどちらかというと数学的な仕組みだったり、図を使って暗号化プロセスを解説した本となります。

後半3分の1あたりは結構辛いというか、なんとなく分かる程度で全然ちゃんとは理解していませんでしたが、時々暗号に関するセキュリティニュースが出たりするので「あー聞いたことある」とかそういう反応も出来て面白く読めた気がします。最近だと「ディフィー・ヘルマン鍵共有」に関する脆弱性あたりの話題を聞きました。OpenSSLでの脆弱性ですね。

本書では共通鍵暗号、ハッシュ関数、RSA暗号、楕円曲線暗号という過去から現在への暗号の流れ、そしてサイドチャネルアタックというやや異質ではありますが物理的なハッキングも軽く触れられています。

ビットコインが採用している楕円曲線暗号についてはもう少し他の本も読んでみたいなと思いました。


[読了]なぜ人工知能は人と会話ができるのか (マイナビ新書)

人工知能に関する基礎技術、実際に応用され展開されている現在のサービス展開、哲学と薄く広く網羅されている本です。

一旦エンジニアと話すにしろ人工知能に関する専門用語はこの本を一回読んでおけば物怖じせず聞くことができるでしょう。
内容的にはかなり薄いのでサラッと読んで「ふーん」程度で良いかと思います。著者の所属上ゲーム話題が多いのですが、もう少し海外事例とそれに対する考察があっても面白かったかなとちょっと思ったりしました。

[読了]この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

この世で生活していくために必要な「カネ」。西原さんが実体験を含め「カネ」によって何かが崩壊したり、倫理観が失われたりと本当にちょっと前の日本なの?と思うくらいのインパクトのある本。

自分が育った環境や今自分が置かれている環境を悲観的に捉えることは誰しもがよくあるのではないかと思います。自分の両親の仲が悪い、離婚した、破産した、暴力的だった。最近でも虐待のニュースをよく目にします。
今いるところがどうしても嫌だったら、ここからいつか絶対に抜け出すんだって、心に決めるの。
そう。まずはここから絶対に抜けると心に決め
そうして運よく抜け出すことができたんなら、あの嫌な、つらい場所にだけは絶対に戻らないって、そう決めなさい。  そうしたら、どんなたいへんなときだって、きっと乗り越えることができるよ。
自分の進む道に元の環境へ「戻る」という選択肢が無い状態へ進んでいきましょう。今までもしかしたら、あまり自分が"楽しい!"と思うことが見つかっていないかもしれません。西原さんのように"絵を描く"という行為が自分を救っていたというパターンもあるかもしれません。

それを自分の生業にすることはできるの?
キングコングの西野さんも言うように「仕事になるまで遊べ」ということかもしれません。西原さんはこう言います。
「どうしたら夢がかなうか?」って考えると、ぜんぶを諦めてしまいそうになるけど、そうじゃなくって「どうしたらそれで稼げるか?」って考えてみてごらん。  そうすると、必ず、次の一手が見えてくるものなんだよ。
なるほど。「夢」という言葉で空回りしたりイマイチやる気が出ない。そんなこともあるでしょう。それでも「どうしたらそれで稼げるか?」を考えながら次の一手を模索する。それが大事なのかもしれません。

最後にどんなに周りの環境がどんなに劣悪でも「希望」を諦めてしまうという行為をしなければ、「動き」をとめなければ、全くの0の環境からでも何かをはじめることができます。
自分が生まれた環境がどんなに酷かろうと、それを受け入れてしまうことをしなかったから。 「希望」を諦めてしまうことを、しなかったから。


【読了】あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)

社会に出てプレゼン、資料作りなどを通じ相手を説得する、または同意・共感を得る機会は一気に増えます。その割に学生の時にはそこまでの機会はなく、さてどうしたものか…と思う方も多いと思います。

もうそんな事言っていられる年齢でもないにも関わらず、未だに苦手意識が抜けない私がいますが、本書では文章の組み立て方という基本的な部分はもちろん、相手からどう信頼を得るか、私の事を全く知らない状態の人に対しどう向き合い、何を意識すべきかが書かれている。

社会人になりプレゼンのアウトラインを組み立てよとか、図を使ってシンプルにといった手法の本も溢れかえる中、そのアウトラインはどういうことに気をつけ、何を意識して順序だてるか。本書を読むとその根本思想にもう一度立ち返り、向き合うきっかけとなります。

【読了】小さな習慣

 自分なりに目標や夢、SNSを眺めていて `いいなぁ` と感じたり、自分もそうなりたい…なんてぼやっと感じることってありますよね。
でも結構飽きやすい自分をいつも呪って、 `明日から頑張ろう` とか `センスが無いな` とかと自分に言い訳をしつつ、物事を先延ばしにする癖が学生の頃から抜けないと思う事があります。

まわりにはコツコツ取り組んでいる人がいて、いつの間にかその人が凄いと感じ劣等感を感じる。そんな経験ありませんか?

この本ではバカバカしくて笑いがこみ上げてくるほどに小さな習慣、小さすぎて絶対失敗することがない習慣を作り出す事を推奨しています。

「腕立て伏せを毎日1回やる」

これほどバカバカしく、簡単だと思える習慣は無いでしょう。
もちろん1回やったら終わり。それでも良いですし、疲れが溜まっていないタイミングなら20回やっても良い。でも絶対に1回は毎日やること。そこだけは守らなければなりません。

従って非常に疲れている、睡魔に襲われている、酔っ払っている等の環境下でも達成できるほどに意識を使わず、 `腕立て1回やって寝るかー` というノリで乗り越えられる目標である必要があります。

それほど簡単な習慣でも繰り返すことでそれが身体に染み付き、
何かをひとたびマスターすると、あなたはそれをルールなしで管理できる
ようになる訳です。
昨日腕立てを20回やったからといって、小さな習慣上は腕立て1回なのに無意識のうちに `今日も20回やらねば` などと考える傾向が自分の中にもあって、本書ではそういった注意事項にも触れられています。

その自分にたいする「期待」が再び自分を習慣から遠ざけます。
この習慣は休日などにももちろん適用されます。そういう意味では腕立てならば1回程度を設定しておき休日は最低回数をこなす。そして重要な事はそれで満足し、自分を信じる事です。

小さな習慣で腕立てを昨日は20回やり今日は1回しか出来なかった。それでも目標は上回っているし何より継続したということを自分で意識すること。
そんな習慣づくりの本です。


[読了]弱いつながり 検索ワードを探す旅

細かい部分に対する是非は色々な場所に書かれているので、そちらにお任せしますが個人的にはインターネット、それ自体は思想を凝り固まったものにさせ、自分の視野を狭める、そして自分と"同類"の人との絆を強くし、その中に自分を閉じ込めてしまうという意見には同意です。

インターネット内にてセレンディピティやらコンテキストが云々と言ったところで、やはり自分を取り囲む檻から抜け出すことは困難でしょう。
そのあたりがGoogleだったり統計の限界なのかもしれません。手段が無くもないような気はしますが、結局文字や画像、映像に頼っている以上は他人の評価などによって自分の行動が制限されてしまうということもあり得るでしょう。

旅というよりは、もう少し大枠でいつもの自分をズラす、環境を変えるという視点を常に持っておく事が重要と言えば良いかと思います。また本書では自分の「限界」を少しでも意識させるものなのかもしれません。