[読書]投資家みたいに生きろ 将来の不安を打ち破る人生戦略

表紙を見て固そうな本だなと感じており、少し読むのを遅らせていたのですが、内容は非常にシンプル。自己啓発本というか生き方の指針というか。ただ最後の最後に著者の藤野さんが「ひふみ投信の人だからということもありますが、ガッツリ金融についてのQ&Aが入るという感じの構成です。もちろん多少なりとも金融ネタは散りばめられているのですが金融に焦点を当てて話がされているというよりは人生訓がメインだと思います。

 実際、本当にこういう人はいるのだろうか?と自己啓発本を読んでいると時々感じたりするわけですが、人は何かしら趣味というか興味のある分野を多少なりとも持っていて、それが仕事と無関係なだけなのではないのかな?と思ったりもしています。興味のある分野に関しては誰しもが最新の情報をウォッチしていたり、それは雑誌だったり本だったりとインターネットに限った話ではないとは思いますが、なんか人であるからには皆それなりに何かに興味を持ち、最新の情報を持っていたり、その興味に対しては勉強とは言わずとも誰にも負けないレベルの知識ってあるものなんじゃないのかな?と思ったりします。

全体として感じたのは、40代〜50代向けの本なのかなぁという気持ち。

自分が興味のある人をフォローしたり、情報によって「これはあの人と議論してみるか」という気持ちでソーシャル経由で仕事中でも話かけ、新しい知見や動向を知ることが出来たりと普通に現状のインターネットメディアと接していると何かしら繋がりが生まれているような気がしていて、それが一つの学びになっていたりするもののような気がします。

本書で言うサラリーマン気質というのはイマイチピンと来ているものではないのですが、新しい情報を取り入れ、未来へ投資していきましょう!

どうでもいい話、コロナ禍でよかったなと思った事は個人が色んなメディアで発言や発信するようになって、趣味で物を作っている人だったり、何かの趣味をとことん突き詰めている人がいたりというのが見えやすくなった事です。

そういう事も含めて、そういう多趣味だったり素人的には「この人世界でもトップクラスなのでは?」と思うレベルの人が実はゴロゴロしていて、実際の仕事とか趣味以外の事については全く分かりませんが、そこまでつまらなそうに生活している人というのも居ないんじゃないのかなぁと。

そうふと思わずにはいられませんでした。

[読了]臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話

本書では11人の投信投資家がどう考えて、どんな配分で、どんな商品に投資をしているかが書かれており、投資家が直接ミーティングのような場所で話してくれているような雰囲気さえ感じる本でした。

そこまで積極的な投資というのはしたことがないけれども、本書をキッカケに一先ず「つみたてNISA」と「iDeCo」の投資商品の内訳を見ながら株式と債券を7対3くらいの比率になるように配分比率だけ変更してみました。

最近はコロナ禍ということもあり、債券比率の高めな商品に切り替えていたり、単純に預金にまわしていたりしました。投資配分を変更しただけでリバランスした訳ではないのですが、今後の掛金に関しては7対3の比率になっていくような感じです。

まだまだ債券比率が全体としては高かったり、何となくで購入した投資信託がゴロゴロ口座の中にあったりしますが、それは放置しつつ多少は金融商品の投資先を考えたバランスで新規買付をしていこうかなと思います。

企業型確定拠出年金にも現在加入しているものの、こちらはまだ少し債券比率高めで放置しておこうかなと思います。一応理由はあるのですが。。。

手元の資金に対する考え方等本書で色々気付かされる部分も多く、今までは結構適当だったなぁと少し反省。どんな戦略でお金に働いてもらおうかなぁ。

積極的に自分のお金を運用するということ

新卒で金融機関にいたこともあり、昔から投資自体への抵抗といったものはありません。ただ金融機関にいると自由に投資できる環境ではなくなるため、興味を持ったとしても自分で投資をするということはありませんでした。

唯一の投資といったら企業型確定拠出年金 くらいだったでしょうか。。。
今は多少投資をしていますが、自分の余裕資金と言われるものでどう運用しようかとか結構考えるのが面倒ですよね。

保険というものも、実は最近まで全く入っていなかった。ただ会社で「その年になっても保険入ってないの?」という感じで言われて安いやつに加入してみた。。。でも「山崎先生、将来、お金に困らない方法を教えてください」を読むと、そんな気持ちで加入しなければよかった。。。という気持ちになりますよね。

今から解約してもいいんですけど。どうしようかな。。。

対面証券や銀行の窓口、保険販売員さんなどとは全く関わりなく、自分で何となく金融商品を買ってみて放置していたりするのですが、まぁ販売する側は必死に自社の商品だったり手数料が割高な商品を勧めてくる事は間違いないですよね。そういう偏見じみたものは元からあったけれども本を読んで更に強く思うと。とはいえ誰かに相談したいという気持ちも分からなくはない。

楽天なのかSBIなのかとネットも結構二極化している雰囲気はありますが、なかなか国の仕組みが変わらない中、その2社には国にたいしてプレッシャーを与えてもらいたいという気持ちはあります。

最近感じているのは「投資のプロ」という表現はただ単純に金融機関の販売と同じ決り文句でしか無いのではないか?という気持ち。金融機関の人間がITだのデバイスだのという話をしているのがチャンチャラおかしく感じたり。もちろんそのために研究所だったり調査機関を持っているんでしょうけど。実際にその業界の人間なら、どの会社がイケてるとか肌感覚で分かったりするわけで、同業種への投資なら「投資のプロ」や「運用のプロ」に任せる必要性は無いのではないのかな?と思ったりします。個人的には。

ついでに「はじめての確定拠出年金」も読んでみました。しばらく企業型確定拠出年金の無い会社に勤めていたこともあり企業型から個人型へ移管した資産に対して運用指図者ではあったのですが手数料だけが何年も引き落とされていました。つい最近再び個人型に入ったものの掛金はやや低めに掛けていましたが、やっぱりMAX金額まで掛金は掛けておいたほうが良いよなぁと思い手続きの連絡をしました。

コロナもまだまだ継続しそうだし、そこまで積極運用する気持ちは今の所ないのですが、とりあえず掛金だけは上げておいて損はないしね。

[読了]マーケティングオートメーション スペシャリストになるための教科書

今はそこまで話として聞くことはなくなったマーケティングオートメーション。それだけ一般化したということなのか、それとも別の手法が模索されているのか分からないが、株式会社メンバーズによる本書では一般的なマーケティングオートメーションの概要から始まり、設計や運用の仕方、そしてマーケティングオートメーションを利用・活用するためのスキルセットに関する内容が書かれています。

最近のMarketing Technology分野については、それほど知識を持ち合わせている訳ではないのですが、マーケティングオートメーションの位置づけは現状どうなっているのでしょう?

個人的には現状の本書で紹介されているマーケティングオートメーション自体は属人化しすぎていて、違和感というか次の施策への模索がされて然るべき時なのだろうなと感じました。

今マーケティングオートメーションを実際に回されている方はどう感じているのでしょうか?

本書では設計から運用の部分まで確かに書かれているのですが個人的には一番分析やPDCA部分について詳細に説明してほしかった感覚もありますが、本書では特にツールを限定しないという前提に立って書かれているため、概要と事例などに留まった形となったのだと思います。

自分でセグメントを簡単に分けながら、そのセグメントごとの属する人数やKGIに対するインパクトなどを見つつ本書のように施策を打つのも良いと思いますが、現状マーケターでも手元で複数因子を利用したクラスタリングもそこまで苦にならなくなってきつつあるような気もしています(?)

クラスタリングをして、そのクラスターごとにマーケティングオートメーションを実施してもいいし、機械学習をフル活用したマーケテックでも良いような気はするのです。なぜなら...本書で紹介されているマーケティングオートメーションのスキルセットはデータサイエンス文脈で見たスキルセットと全く一緒だから(!?)

もちろん各スキルの中身は多少変わると思うのですが本書でもMAスペシャリストに必要なスキルとして

  • ビジネスコンサルタント力 : ビジネス背景を理解し、課題を整理し、解決する力
  • データサイエンス力 : 情報処理、人工知能、統計学などを理解し使う力
  • データエンジニア力 : データを整形し、実装、運用できるようにする力
と書かれています。このスキルセットを持っていたらマーケティングオートメーションのスペシャリストではなくデータサイエンティストになった方が良いのでは?と個人的には思ったりしました。


[読了]知識ゼロからPV数、CVR、リピート率向上を実現! デジタルマーケティング見るだけノート

デジタルマーケティングを全体として俯瞰できるもので大体1トピックにつき2ページ、かつ殆ど絵なのでパラパラとスキマ時間にめくるのがとても最適な感じがします。

まぁとても良いとは思うんです。軽く俯瞰するためには。でもそれ以上ではないなぁというのが正直な感想です。

別に揚げ足を取る気は無いのですが、この一枚を見てもらえれば内容といいますか、クォリティとどの視点から書かれているかは分かるかなぁと思います。


(本書P.76より)

目標の立て方とその目標をいかに達成すべきなのか

自分の中で古くからあるマインドセットだったり性格があったりするわけですが、目標を立てるには具体的で且つ小さく立てるとか、色んな対策が世の中には言われています。中にはポジティブシンキングということで自分がその目標を達成できると信じる事が重要だとする本もあります。

今までそういう本を色々読んでみても、自分が中学生あたりの頃から感じている弱点というか、集中出来なかったり他の人と比較して自分がダメだなと思う事が大人になっても全く変わらず、克服出来てすらいないということに落胆し、またその事実を知ったからと言って行動することが出来ず、色々と歯がゆい気持ちがありました。自己効力感は昔から無いなという気持ちとそれを改善したいという気持ちの狭間でもがきながら何十年も過ごしている気がします。

やる気が上がる8つのスイッチ」という本ではまず自分の性格を分類します。本書における分類はとても有益な気はしますが、私の場合は `これかもな〜` と思う分類が2つあったりして、一つに絞り込めない事もあるかもしれません。

ただ分類が一つに絞り込めないとしても本書内では「証明マインドセット」OR「成長マインドセット」だったり、「獲得フォーカス」OR「回避フォーカス」、自信の有無などの分類の中の組み合わせとなる各要素に関しては自分がどういう傾向があるかが分かっている状態かもしれません。(私はこのタイプでした)

やる気が上がる8つのスイッチ」ではそれぞれの要素ごとに、どう考えるべきか、どう行動すべきかが書かれており具体的になっている訳ですが、もし「当たり前だよな」とかなかなか行動に移せない場合は同著者の「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」をオススメします。こちらの本ではより具体的な対策が書かれております。

私はもしかすると「If-Then」思考ならば得意なのかもなと本書を読んでいて感じました。面倒だと感じている事なのに習慣化されて出来ている事と出来ていないことの差は一体何なのかと自分で考える事がありますが、それがこの「If-Then」思考なのかなと。「If-Then」思考の中も3つに分類されていますが、単純に「XならY」例えば「4時になったら電話をしよう」とか「月曜日の朝8時になったらジョギングしよう」とか、そういった思考が自分の中で習慣化されているものにはある気がしています。

ただ一つこの弱点があるとすれば連続的ではなく離散的になるのではないか?と思う点です。現に私は例えば「食事をしたら本を読もう」と決めていたとして本を読み始める訳ですが、次の「本を読み終わったら」の部分が存在しないので、この部分のThenを事前に考えておくか、または「何時になったら」のIfを複数事前に用意する必要が出てくると思うのです。

とはいえ私自身の性格として、色々詰め込んだけど結局出来なかったということで自己効力感が下がるよりは、一つ一つ達成し、必要であれば一回のThenに対し一回のフィードバックとして「●%できたから残り●%だな」と短時間で振り返っていく事も重要かもしれません。

この「やる気が上がる8つのスイッチ」と「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」は、どちらも「やる気」にフォーカスをして、どうしても行動に移せないとか私みたいにすぐ怠けてしまうという人には、とてもオススメできる本です。

[朗読]小川未明『野ばら』

小川未明の「野ばら」を西村俊彦さんの朗読で聞いてみました。


寝る前に何度か聞いてみて「戦争」というものへの感想というよりは、タイトルが「野ばら」というのは秀逸だなと思いました。国境を守る小国の若い兵と大国の老兵、お互いの警戒状態を解いたのは「野ばら」が一役買っているような気がします。

何もない場所で一株の「野ばら」がハチを引き寄せる事で二人の生活リズムが同調し、同じタイミングで起き、同じタイミングで小川で顔を洗う事で関係がほぐれ、二人で昼頃から将棋を打つようになると。

最初に聞いた時、なぜかバラの色を勘違いしていたのですが途中で「白いバラ」であると描写されます。なぜ白なんだろう。

後半戦争により若い兵が亡くなってしまうのですが、夢の中で若い兵は一軍率いています。このあたりは将棋が絡んで聞こえます。最初は知識のなかった将棋を老兵から教わり、ついには老兵の王将を追い詰めるに至る。ここで戦略を獲得したのではないかなと。

若い兵が戦争に出発する直前、老兵が若い兵に対して"「少佐」である自分の首を持っていけば出世するぞ"という旨を申し出て、若い兵が断る部分があるのですが、そんな事をせずとも若い兵は戦場で戦果をあげ一軍を率いる事ができていたと。

もちろんこの描写は老兵の夢の中の話なので実際どうだったのかは誰にも分からないのですが、夢の中での若い兵の黙礼には老兵への感謝の念があると感じました。またお互いを引き合わせた「野ばら」に対する敬意と、毎日のリズムとしての「野ばら」の懐かしさ。それが夢の中で若い兵が「野ばら」の匂いを嗅ぐ仕草に現れたような気がします。

小国が大国に戦争で破れ、国境を守る必要がなくなった老兵はかねての願いであった家へ戻ることが出来た訳ですが、この手前で「野ばら」は枯れています。この「野ばら」、もしかすると若い兵と老兵がいた頃は丸一日ハチが居た訳ではないのかもしれません。丸一日ハチが最初から居たのかもしれません。ただ若い兵がいなくなってからのハチの音というのは何か物悲しい印象があります。