[読了]どん底サラリーマンが株式投資で2億円 いま息子に教えたいお金と投資の話

90万から2億を超えるまでと、その過程で学んだ事をまとめた本でタイトルにある通り息子に対し、口酸っぱく話をした、もしくは改めて心に留めておいてほしい内容がまとまっている本でしょう。

著者自身の波乱万丈な人生も書かれている訳ですが、株式投資について言うならば
  1. 節約で1000万の軍資金を貯める
  2. 信用取引でハイリスク投資をする
  3. 集中&超長期保有の「ほっとけ投資」
の3つのフェーズがあり、それぞれフェーズごとの著者の考え方が語られています。
個人的には最初の「節約は株式投資に勝る」という内容は当たり前かもしれませんが、再度肝に銘じるべき内容だなと思いました。たしかに投資で頑張って利益を得る事よりも節約したほうがお金がたまるというもの。

「ほっとけ投資」の部分については見るべき指標や水準の話にも触れられていますが、本書では、より短期間での値上がりを期待することから中・小型株を投資対象として決算情報を見ながら、自分が"好きな"銘柄を買っていくというスタイルになるでしょう。

"好き"というのは別にエモーショナルなものではなく、自分がよく知っている業種や企業であれば今後伸びそうかどうかというのは、何となく分かるというもの。そういう企業を選択して投資をするという事になります。

少ない原資で大きく稼ぎたい方向けの本です。

[読了]なんか勝手に人生がよくなる やめることリスト

誰かのために頑張る優しい人ほど、回り回ってつらい思いをしやすい仕組みになっている。自分の「本音」を優先し、そのために「やめることリスト」を作ろう。

人間関係や仕事、恋愛の側面から様々な「誰かのため」の行動とマインドチェンジの仕方が書かれています。

私個人、本書内で
  • 人と比べて落ち込むなら、その分野に自分の才能がある証拠であること
  • 嫉妬心を利用して、その人から"できそう"、"真似できそう"な点を見つけ出し実行すること
というのは面白い考え方だなと想いました。
人と比較してしまう事で自分の未熟さを意識してしまい、自分を責めてしまう事がありますが、それは自分もその分野に興味がある、その分野で成功したい、その分野に少なからず精通していると認識しているからこそ、そういう感情が出てくるというとなので、その感情が生まれてきたら、その分野が自分に少なからずの才能を持っているということと認識し、更に深く追求してみるという行動も考えることができるでしょう。

また嫉妬心が生まれてきたら、その人がなぜ"上手く"やっているのかを見ながら"真似できそう"なポイントをピックアップし、真似してみることという行動へ結びつけることで前進することができます。

自分の「本音」を重視しつつも自分の感情にも目を向けながら、より自分が「幸せ」になることを目指すことの重要性を認識させられました。

[読了]日本一わかりやすい 「強みの作り方」の教科書

人を動かすのは「魂からの説得力」であり、その人自身の生き方、「自分の過去と向き合っているか」が問われます。

「熱い想い」をブログや理念といったかたちで「見える化」し「公表」することの重要さを事例とともに集められていますが、それは自分の「熱い想い」を通じてファンを生み出す事と言い換える事ができるでしょう。

自分の「好き」を通じてファンを作ったり、自分の過去の失敗を通じてファンを作ったり、病気や境遇を公開することによりファンを作るなど。共通して言えることは今のあなた自身の「熱い想い」を引き出す原因となった事柄を公表すること。例えそれがトラウマとして感じていたり、引け目に思っている事柄だったとしても。

あなたが経験した事には価値がある。

[読了]SEO最後の魔法: 検索アルゴリズムの中の人が教える!世界一受けたいSEO対策の授業

暇つぶしに献血しながら読みましたが...
これは小学生並の国語力で普段読書をしない人が書いた、本とも全く呼べない情報商材ブログぐらいの体裁でした。

まぁ良いと思うんです。ここから得られる情報はあるんです。
でも情報の非対称性を利用した営業本なので、まぁ無料でパラパラめくる程度の感覚で。Kindle Unlimitedってこういうのもあるんだなぁ。

数学で言うなら「俺答え知ってるよ!」と叫んでいるだけの人で、解法や考え方、プロセスなどは一切知らないというイメージですかね。
アルゴリズムが変わって、その時"答え"を知っていれば継続して叫んでいる。知らなければ誰からも相手にされないかもしれません。

[読了]インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学

インターネットが普及し、より若年層がポルノに接する機会は大幅に増加した。本書は「中毒」を科学的に扱ったものでもタイトルの通り「ポルノ」に特化して書かれた本であり、メインはもちろん男性となる。(女性の話も多少ある)

本書は主に掲示板の書き込みを中心としたインターネットポルノ中毒を認識し、接触を絶ち「再起動」プロセスを踏んだ人の書き込みが多く入っている。そのため書かれている内容は生々しく過激に見える部分もあるが、「ポルノ中毒」というものが所謂タバコと同様、コホート的に調べる必要があるだけでなく、実験群と対照群を利用した調査が難しいという性質が大きくあることや、現状調査が行われた論文が多くないという事に起因している。

これはタバコと同様インターネットポルノ中毒も認知され、教育され、改善されるまでには長い年月がかかるという事を示唆している。マウス等を利用した動物実験でもタバコのように曝露させて調べるということも出来ない。脳自体の仕組みという部分とポルノにより同様の状況が作り出される事の2方向で証明していくしかないのだろう。

さてインターネットポルノはFast Porn(高速ポルノ)として以下の性質を備えている。
  • 魅力の誇張
  • コンテンツの無限供給
  • 大量の新規性
  • 過剰消費
より魅惑的に、インターネットにはいくらでもポルノ動画が散乱し、あらゆるフェティシズムに答えるコンテンツを提供し、大量に消費が行われている。中でもポルノ動画の「ドカ食い」をしているようなユーザは沢山のタブで開いたポルノ動画を見ていたり、「寸止め」を利用して一日に何時間もコンテンツを消費している"中毒"者が存在している。

本書によれば「開いている画面の数(種類)」と「興奮の度合い(中毒指標)」には相関あるという。

インターネットポルノに若年のうちに曝露することで2010年以降、性障害を持つ人が急増しており、例えばパートナーに対する愛情や外見、性的好奇心の低下が見られるといいます。

この"中毒"に関して驚くべきことに性的興奮でも中毒性ドラッグでも、脳の活発化する報酬系細胞群の部位は全く同じであり、著者の主張では性的興奮の方がより危険であるといいます。

昨今の脳研究により「中毒」により脳が変化することは知られており、本書でも第2章で脳機能の変化が説明されます。それを簡単に平易な言葉でまとめると
  • 増感 : 快楽の渇望
  • 脱感 : 快楽の鈍化による飢え
  • 意志力の低下
  • 禁断症状
あたりです(本書ではもう少し違う言葉が使われています)。
快楽を覚え、それにより慣れが生じ、より強い刺激を求める。そして禁断症状や目先の欲求に対する重みが増し、長期的な欲望に対する欲求が軽くなる。したがって「ポルノ断ち」するとその逆の現象が観察される。
  • 報酬の先送り能力の向上
  • リスクを取る意欲が高まる
  • 愛他的になる
  • 外交的、良心的になる
  • 自尊心の改善
  • 楽観的になる
  • ユーモアが生まれる
など。
もちろん、これらは最初に述べたとおり実験は非常に難しいため「ポルノ断ち」した人たちの意見の集合体にすぎない。

本書では一部暴論で薬の臨床試験でも出生制御まで出来ないんだから同じだろ?という書き方がされているが、そこには同意できかねるけれども実験が難しいコホート研究においては事例を積み上げる事が重要かなと一般人なりには考えており、実際にそういう事例が多数あるのであれば、一旦は"口伝"や"伝承"じゃないけれども"そういうものだろう"と言うしかないのかもしれない。

インターネットポルノに"良い"も"悪い"もなく、例えば過激なものだから悪いとか自然なものだから良いとかそういう話ではなく、「新規性」を求めFast Pornとして消費することで"中毒"は発生する。
もちろん本書の最初に書かれているとおり、別に特にFast Pornに対して何も感じていないのであれば今まで通りで良いだろう。

ただ何か感じている、もしくは性障害を抱えているなら「ポルノ断ち」を一度試してみる事も良いのではないだろうか。

「中毒」系の本を読んでいると日本は科学を重んじていないのではないか?という気に時々させられるわけですが、射幸心を煽るソーシャルゲームやパチンコなどの娯楽、酒など、少子化を危惧するのであれば抜けやすく、立ち直りやすい社会を作る方向へ向いてほしいと思います。
禁止するのではなく曝露機会を低減する方向へ、例えば一部海外のように公共の場での酒禁止であったり。薬物にはうるさい国でも、それ以外は全然甘いだけでなく教育として教わることが無い。感情的に「だから男は...」という議論は違うというのは「中毒」の本、ポルノであれば本書を読めば分かるし、「それが男のサガ」だという気も毛頭ない。ただ教育もされず気づく機会すら与えられないというのは残念に思う。

タブー視されているからこそ話題に上がることもない深い問題。ちょっと生々しすぎる内容の本だけれども色々と考えさせられる本だ。

一つ個人的な仮説ではあるのだが、薬物でもゲームでも何でも良いが一度脳が変化すると、それ以外の快楽でも同じ回路が利用され中毒化しやすくなるのではないかということだ。例えば薬物中毒に一度なった人はポルノ中毒化もしやすいとかそういう事は脳機能から考えると十分にありえるのではないだろうか。そういう意味では「ハマりやすい」ということを別の目的に利用する事を模索するほうが良い気もする。一度変化した脳が元に戻るということはないのだから。現に本書でもそうだけれども、海外のNoFap系Thread等でも別の楽しみを見つける重要性が書かれていたりする。

ゆっくりと環境に合わせ進化するための脳機能が、集団として一気に技術革新を起こし進化の速さを超えたタイミングからは脳機能、それ自体を解明しつつ罠にハマらない、安易に過剰消費しないなど、自分たちの行動が問われる事となってしまった。法も追いつかず、コホート分析も難しい分野において、現科学の限界を見つつも、因果関係として証明はできなくとも脳走査により結果だけは分かる事もあるし、インターネットには沢山の体験談が散らばっていたりする。そういったものから"因果の証明はされていないけれども、そうらしい"という事象を拾い上げ、自分の習慣を見直すキッカケになれば良いと思う。

[読了]ロケット科学者の思考法

本書のタイトルである「ロケット科学者」というものは実際には物理学者だったり天文学者だったりする訳ですが、火星へ探査機を飛ばす事であったり、宇宙へ人を送る事というものは、それまで誰も達成出来なかった事であり、実現させようとしてこなかった事であり、全く予想出来ない目標であるわけです。

そんな誰も想像出来ない目標を達成するために私達はどのように思考すれば良いのでしょうか?

本書ではそんな"ロケット科学者"の思考法を学びながら、私達が新規サービスを展開し他社を真似るのではなく、本来の意味でのゼロからイチを立ち上げ(最近新規サービスを立ち上げる = ゼロイチという話のされ方をされているような気がします。。)、新しい市場を開拓していくのかを学ぶ事が出来ます。

本書は大きく3つのパートに分かれています。
  1. 発射 : アイディアに点火
  2. 加速 : アイディアに磨きをかけ、画期的なアイディアをテストする
  3. 達成 : 失敗と成功について考える
まず1の「発射」の部分では、人は原因と結果という"因果"を求める生き物であるがブレークスルーを起こすものは常に不確実性であることが示されます。不確実な現象に対し、その個々の現象を追求すべきか否か見極めること、その不確実性に対する不安の軽減策として「冗長性」と「安全マージン」を利用することが説明されます。

またブレイクスルーを生み出すアイディアを生み出すキーワードとしては「第一原理思考」と「オッカムの剃刀」の2つが登場します。現状を疑い"本当に必要な要素"に着目し削ぎ落としながらコアとなる機能や性能、サービスなどを見つめ直し、それをもとに再度組み立て直す。そして全く同じ機能やサービスを提供するのであれば「オッカムの剃刀」の思想で"よりシンプルな方を選ぶ"と良いとされています。

ここではやはり他社の真似から脱却するための「第一原理思考」について深く考えされられる章でしょう。また一部の文章からは「オズボーンのチェックリスト」がふと頭をよぎりました。

次に2章のアイディアに磨きを掛けたりテストをするパートでは、人が「アインシュテルング効果」で"こうだろう"と思ったことに固執してしまう傾向を打破するために「戦略」と「戦術」を区別すること、すなわち具体的なHowやWhatといった方法ではなくWhyにフォーカスした戦略を考える重要性が説明されます。

また「正しいテストの目的は失敗する可能性のある、あらゆることを突き止めて、限界点を見つけること」にあるとされています。テストに関してはサービスの性質にも寄ると思いますが何らかのウェブサービスであれば本番と同等にテストし、テストと同様に本番へサービスを展開することが求められます。

アイディアで言うならばIDEO社の例も書かれていますが、実際にサービスを提供する対象をより観察しテスト・観察を行うことも重要でしょう。

最後の第3章では失敗そのものを褒め称えるべきではなく、失敗から得られる教訓を歓迎すべきであること、および結果としての成功は小さな失敗を見逃す原因になりやすく羊の皮を被った狼であることが書かれています。

確かに自分の経験でも「勘」でやったことの結果が成功した場合、それに対して事後検証していないことがあるので反省しなければならない点でもあります。
本書だと事前検証の重要性も書かれているだけでなく、今回はあまり書きませんでしたが「確証バイアス」をいかに打破するかも書かれており、とても良い本でした。

自己啓発本と言ってしまって良いのか分かりませんが、起業家や新規サービスの立ち上げを行っている方だけでなく、社会人に広く読まれると良いほんだなと思いました。

[読了]思考中毒になる!

本書ではタイトルの通り「思考中毒」になることをゴールとして習慣化、思考のクォリティ向上、考え続ける技術、そして最後に考える事でアイディアを生む方法までが書かれている。

世の中で活躍している人は物事を深く考える習慣があり、深く考え続ける、すなわち思考中毒の状態は「苦」ではなく楽しいものと認識されている。そんな考えずにはいられない状態をこれから作ろうと考えている人や私みたいに考えているフリをしているだけで実際は全然考えていないなと思っている方、「考える」にはどうすればよいか?という素朴な疑問を持っている方に本書をオススメしたい。

本書で書かれている順番とは若干異なるが、まず「思考中毒」の状態または感覚を知るために自分が好きな事、興味があることについて考える時間を作る事が一番良いかもしれない。車について興味があるなら車について色々考えてみる。ファッションについて興味があるならファッションについて考えてみる。そういう好きなことについて考えてみることで「思考中毒」の状態を作り出し、その感覚を得ることができるだろう。
具体的には以下のような分析作業である。
自分が好きなものについて「なぜ自分はこんなに好きなんだろう? なぜ心が揺さぶられるのだろう?」と細かく分析していく作業
その感覚を踏まえた上で、好きなこと以外にも展開を行っていく。
好きなこと以外に展開しようとした途端、全然「考える」という行為が出来なくなる可能性もあるが「テーマ」を一つ定め、それについて考えてみる事を試してみるべきだろう。

この「テーマ」というものは例えば「作業の時間を短縮するには?」とか「職場全員のやる気の高さを高めるには?」といったものが挙げられる。
この「テーマ」の考え方としてはもっと漠然と「宇宙について考える」みたいな大きなものでも良いし、考える習慣のキッカケとなり、ちゃんと考えられるようなものであれば何でも良い。

また「思考中毒」を習慣づけるための補助として「手帳」をオススメしている。
ここでいう「手帳」は紙でもデジタルでも良いのだが、要するに考えた事を記録することで、自分がどれだけ考えたかを記録として残していく方法である。

長時間考えている事というのは人間なかなか難しいもので「考え事をしている」と「考えている」事を区別し、考えて答えが出るものなのか、出ないものなのかを手早く判断することも重要である。だいたい「考え事をしている」時間というのは「考えていない」のである。

考える時間を確保し習慣化の過程においては、ちゃんと考えるために「負荷」をかけ常に「今、ちゃんと考えている?」「この1分間、考えが進んでいないのでは?」と自分に問う事、そして「当事者意識」をもち「自分ならどうするか?」を考えることが重要である。

本書最後のアイディアを生む思考力の章では、いくつかのアイディア発想法のようなものが書かれており、直接関係はないけれども「オズボーンのチェックリスト」がふと頭によぎった。

本書においては
  • 比較 : 全く別だと思われるものから似ている点を抽出。似ていると思われるものから異なる点を抽出すること
  • 掛けてみる : 数学的な思考で本書では数学の関数(f(x))として説明されているが、例えば「歌」と「ボックス化」を掛けるとカラオケボックスが出来るというようなもの
  • 仮定 : 「もしも」を使った思考
などが紹介されている。

「考える」事に遅いも早いもありませんが、これから「考える」、「考える」事に興味を持っている方は一読をオススメします。