[読了]マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ

 マーケティングはHowにあたる、インフルエンサーマーケティングだったりSNSマーケティング、動画マーケティングや従来からあるリスティングなど、手法を選択し、効果を出そうと頑張る事が多いわけですが本書では基本に立ち返り、顧客側の視点に立ち顧客にとっての価値に着目することの重要性が書かれています。

顧客というWHOとプロダクトというWHATを組み合わせる。その組み合わせが複数存在し、その組み合わせに合わせてHOWを選ぶ。WHOはプロダクトによって異なるし、そのプロダクトに価値を見出すデモグラを把握することなしに、インフルエンサーマーケティングを実施してみたりとHOWを実行するのは愚かな事。

本書では基礎の考え方としてプロダクトのシェア拡大だけでなく、ブランディングなども分かりやすく解説されている良い本でした。

[読了]「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文

 文章の組み立て方に関しては苦手意識がありました。口頭での説明でも結論が不明瞭となったり、話をしているうちに脱線して結局何の話をしていたんだっけ?会話の結論はどうなったんだっけ?と後になって思い返すことも。

本書では文章を作るにあたって手順と戦略、コツが丁寧に分類され、対処方法がまとまった本となっています。

例えば、まず結論を明確化することにより文章の方向性がブレないようにし、その結論を受けて相手に変化を求めるのか共感を求めるのかといった目的を作る。その上で論じ方として本書ではもっと分かりやすい言い方をしていますが、CREC・帰納・対比などを通して論じ方を組み上げていき、自分の文章へのツッコミを通して反論を固めていく。更に不要な部分を切り落とすか、うまく言い換えるなどにより補強するなどといった、文章構成を考えながら上手くまとめていくということを徹底しております。

一点、本書の内容は素晴らしいので関係のない話ですが、本書はhontoサイトで購入したのですが、電子書籍で1ページめくるごとに他書の宣伝を入れていて、「俺は本を買ったんだ。広告を買ったわけじゃない」「紙の本でも1ページめくるごとに広告を入れるんか?この出版社は」とか思いながら「まぁあの東洋経済新報社だからなぁ」と思った次第。

東洋経済新報社といえば東洋経済オンライン。そしてすぐ下品なランキング記事とか出している。そんなイメージ。

読者のことを考えろ!という本書の内容が皮肉に変わってしまった...

[読了]思いつきを価値あるアウトプットに変える 思考の手順

 「考えること」。普段出来ているようで全然出来ていない事をプレゼン等のイベントをキッカケに思い知らされます。本書では考え方として着想 -> 具体化 -> 構造化 -> 情報補完 -> 取捨選択という流れを通じて具体例を交えつつ考え方を説明します。

内容としては基本的なのかもしれませんが、実際に仕事やプライベートにおいて実践出来ているか?と聞かれると全く出来ていない。情報をまずは言語化するという具体化でさえ、イマイチだったのかもしれないなと思いました。まずは何はともあれ言語化してから、情報をグルーピングしたり対立・内包構造などを意識する構造化手法。ここまでを鍛えてみようかなと思いました。

[読了]思考の質を高める 構造を読み解く力

 すごく読みたかった内容の本です。自分が小学生の頃に本書で書かれている構造学習に触れたかどうかは分かりませんが、与えられた文章から「もっとも言いたいこと」を読み取り、論理的に読み解く力が私自身足りていないなと感じていました。

むしろ本を漫然と読んでしまっているために、そのまま内容が素通りしてしまい、あとになって「なんだったっけ?」と感じるたびに、ちゃんと読めてなかったな、とか国語の授業のありがたみをふと考えることがありました。

ビジネスの世界ではアウトプットとしてのロジックツリーだったりピラミッドストラクチャのような話はあったりしますが、それを意識したインプットというものはあまり指摘されないように思います。

本書に登場する「構造学習」をサンプルの文を元に「学習」しようとすると、その文全体をよく読む、よく考える、その上で言いたいことの抽出や主旨の把握、図式化していくことになります。普段の読書でそこまで行うのは流石に大変ではありますが、日々サンプルとなるような短めの文章で訓練していくことで、文の読み方が変わってくると感じるので実際に空き時間を活用したトレーニングも取り入れようと思いました

ふと思いましたが、デジタル教材を利用したりAIの力も大いに活躍するであろう、今の学生にこそ、この構造学習を習得させるメリットが大きいような気がします。

[読了]「自傷的自己愛」の精神分析

 精神病理学・病跡学が専門の医師による「自傷的自己愛」に関する本です。「自傷的自己愛」とは何でしょうか?それは自分が周囲からどう思われているかについて、いつも考え続けており、その結果として自分を貶めるような自傷的な考え方と、その背景にあるのは実は「自己愛」なのではないか?という、この2つの用語が組み合わさったものです。

本書でいう「自己愛」はナルシシズム的な「自己愛」ではなく、「自分自身でありたい」という存在に対するものとなっています。そして、この「自傷的自己愛」自体、特別な病理的な何かという訳ではなく、成長の過程で普通に持つものです。ただ、その「自傷的自己愛」が長期に渡ると自分を卑下するあまり人間関係から遠ざかるような弊害が生まれてきます。

親子関係の中で程よい自己中心性を育めなかった人や家族以外の対人場面で尊厳を深く傷つけられてきた人、そうした人は自傷的自己愛を抱きがちなようです。

この「自傷的自己愛」では他者からの評価、すなわち他者の主観においてしか、自身の価値を担保できないという点が問題となる。これを改善するためには、まず 習慣化してしまった自己否定、自己批判の背景に「自己愛」があったと気づくことが大切だと解きます。

また少しでも「自傷的自己愛」を改善する方法に関しても載っています。

[読了]SHARP BRAIN たった12週間で天才脳を養う方法

 現在分かっているアルツハイマー病に関する事とアルツハイマー病を防ぐための生活習慣として運動や食事などについて書かれています。また介護する側への助言も含め、アルツハイマー病をとりまく周囲環境や考え方がまとまった本となっています。

最近ではChatGPTが流行り始めた事もあり、ChatGPTとの会話を通じてアルツハイマー病の診断を行おうという動きもありますが、読んでいて思ったのは意外と罹患者は多いんだなと言うことと、脳の変質とは直接的には関係ないという事に対する驚きです。アルツハイマー病の人は間違いなく脳の変質が起きていますが、逆に脳の変質が起きたからといって必ずアルツハイマー病を発症するわけではありません。つまり脳の変質それ自体が原因ではないということです。

脳の機能や病気への抵抗力を高めるために最も重要なことは「運動」だといいます。ここは言い過ぎることはないということで、脳機能を失いたくなければ言い訳など何もせずに運動しなさいという内容が書かれています。個人的には耳が痛いなと思いつつも、ここまで言われて運動しない理由は何もないよなと思ったりしました。私個人は時々筋トレはしているけれども本書によると筋トレというよりも有酸素運動を週5でした方が良いということでした。

また栄養補助としてのサプリは全く不要ということで、野菜や豆類などから接種すべきということでした。このあたり、普段の食生活だと栄養が偏りがちかもということで、いくつかサプリを使っていましたが、まぁ効果を実感している訳でもないので止めてしまったほうが良いかなと思った次第。各サプリがどんな臨床試験を行われているか分かりませんが、吸収効率などを考えると野菜から接種するなどしたほうが良いのでしょうね。

[読了]YOUR TIME ユア・タイム: 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術

 タイパが叫ばれる昨今、時間をより効率的に使いタスクを片付けたり習慣化に努めたりしている方も多いと思いますが、そういったタスク管理方法は巷にたくさんある一方で、その方法を実践しても三日坊主になってしまったり、自分には合わないとして途切れるのは何故でしょうか?

本書ではまず「時間」の概念について整理した後に、自分にあった方法の見つけ方を提示します。タスクをこなした未来の自分という姿に、どこか距離感を感じたりタスクの見積もり自体が誤っているなどに対し、どのように修正しつつ効率的にできるのかが示されます。

一方で効率を求めれば求めるほど人は不幸になっていくという面も後半に示され、効率を求めすぎるのではなく、「暇」を有効に活用することが重要なのです。