[読了]データ・アナリティクス3.0 ビッグデータ超先進企業の挑戦

データ・アナリティクス3.0 ビッグデータ超先進企業の挑戦
ビッグデータは一過性のブームではないのか?過去のデータ分析とは何が違うのか?など、「ビッグデータ」というものに対する様々な質問に対し、事例を通じて解答が書かれている良書です。

データの解析は今までも存在してきました。それがデータアナリティクス1.0と2.0の時代。
1.0では主に大企業に利用され、社内の小規模な構造化データをバッチで処理し、意思決定に利用するというもの。
そして2.0ではスタートアップやネット起業を中心に大規模な非構造化データをアジャイル的に処理し、予測分析を行い新製品・サービスの開発に役立てるというもの。
そして本書のタイトルにもなっている3.0は構造データ・非構造データだけでなく音声データ、映像データなどのあらゆる種類のデータを統合し、何百ペタバイト級のデータを素早く処理し意思決定だけでなくサービス開発にも活かす指示型時代を指します。

即ち、処理結果によってデータが指示・提案するデータを人が承諾・却下/採用・不採用するような、そのような時代です。

実際に本書では、ビッグデータ(ボリューム、バラエティ、ベロシティを兼ね備えたデータ群)から、分析・予測モデルを構築することにより、コスト削減や意思決定の改善、製品・サービスの改善など、様々な用途に活用されはじめている事例が多く掲載されていますが、この巨大データを高速に処理出来る「ハイパフォーマンス・アナリティクス」が現在HadoopやMapReduceなどを通じて実現出来ることが非常に大きいわけですが、従来から行っていたデータ活用をより安く・速く・より良いものにするアプローチの方が会社においてコンセンサスを取りやすく、案件も動かしやすいというのは世界共通で存在しているようです。

日本では現在ビッグデータよりもDMP系の広告分野への参入が非常に多く、非構造化データよりも構造化データをリアルタイムで処理するRTBへの関心のほうが大きい。そしてお金になるから毎日のようにどこかの企業が参入をしています。
日本でビッグデータが語られる場合、ボリュームとベロシティだけが話題にされることが多く、非構造化データといったバラエティに関しては殆ど話に上がりません。

構造化されたリレーションDBという意味では2.0の世界でグチャグチャ議論しているといった印象を持っています。
中にはビッグデータだから「仮説なんて要らない」という発言さえも公の場でされているようです。直接聞いた訳ではありませんが、データ(ビッグ??)の重回帰分析などで要因の傾向値が数値で示されるから、その通り実行すればいいんだ!といった脳筋的な発想なのでしょう。
ビジネスの仮説と分析モデルに対する継続的な見直しが抜け落ち兼ねない、危ない発想だと感じています。

本書におけるビッグデータの議論は非常に的を射ていると思ってはいますが、当たり前ですが、どの話もクローズドなんですよね。オープンデータ使えばいいじゃん!という議論もありますが、インターネットにおける集客的な意味ではネット上の広告におけるインタレストには社内分析結果の内容にもよりますが反映させることができず、「Googleに任せればいいじゃん!」「Yahoo!に任せればいいじゃん」みたいな議論にやはりなってしまうのかなと思ったりしています。

そう考えると最近のDMP市場拡大はRTBという「私設取引システム」を次々に作っているにすぎないし、OpenRTB仕様は大事なのですが、ベロシティを追求しただけの単なる市場なんですよね。

ビッグデータの重要性と予測性、そして企業文化さえも変化させ、今後はどのような規模の企業でも足を踏み入れる必要があるという事は本書でよく理解できます。ただ、何かひっかかる部分が残ったというのが率直な意見です。


データ・アナリティクス3.0 ビッグデータ超先進企業の挑戦
トーマス・H・ダベンポート
日経BP社
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[読了]グーグル、アップルに負けない著作権法

グーグル、アップルに負けない著作権法 (角川EPUB選書)
今日本が戦っているグーグルやアップルなどがどのように考え、行動しているのか。それは電子書籍をはじめ角川氏が実際に関わってきた案件における裏話なども加えて書かれている本です。

コンテンツが重視され、インターネット上に次々とアップされていますが、そこで問題になるのが「著作権」。
日本でも結構あやふやに利用されてしまっていることもありますが、GoogleのナレッジグラフにしろGoogle Nowにしろ、本書で出てくるauにしろWikipedia等から引用されていることがイマイチ分からない状態で利用されてしまっていることが多々あるわけです。

Googleのナレッジグラフに関して、Wikipediaからの引用は分かりますが、今Webのデータを構造化をSEOという名前のもと強制しており、結局Googleが勝手に利用したりもするわけです。
それが真の目的だったりもするのでしょうけど。
そういえば、Google自身が昔、経済指数を発表すると言っていましたが、どうなってるんでしょうかね・・・

本書を読んでいると現行法をWEBに適用しようと頑張っている姿がとてもビジネスだけでなく、日本自体に悪影響を及ぼしている事がよくわかります。
WEB独自の法律というわけでもなく、現在のWEB全体のトレンドや技術を見て、増築を繰り返す著作権法ではなく、改めてフレーミングを実施して法律を整えていくべきなのかもしれません。

僕自身は社会人になってからテレビを持たず、完全に紙媒体は滅んだほうが良いと思っている電子書籍派なので、一生懸命権利を主張しつつ業界団体を守っている方々の思想は分かりません。ただ自分の勤める企業の所属団体に関しては何となく理解出来たりもしますが・・・
本は全て自炊し、個人が楽しむためだけのデジタル書籍を日々作り出しています。

本書で角川氏がKADOKAWAの立場でそこまで言うか・・・と結構衝撃を受けた部分が多かったのですが、伊藤穰一氏が述べたことだというのが後々わかったりして、少しホッとしたのと同時に、角川氏自信の考えが変わり自分自身の意見の一部に置き換わったのだと思うと、その考えの柔軟さや伊藤穰一氏の話の説得力などをうかがい知ることが出来ます。

本書でドワンゴの川上氏のインタビューも有りますが、角川・ドワンゴの統合についても凄く納得のいく気がしました。

本書の内容からは外れますが、本書内で図書館というクローズド空間における情報の分類、「Classification」について少し触れられている部分がありますが、ツリー構造の情報構造というのは、既にWEBでは古いと考えたほうが良いような気がしました。

Amazonが良い例だと思いますが、日本のようにツリー構造を重視するコマースサイトが多いとどうしても情報構造を意識してWEBの導線を設計しますが、Amazonなんかはそれほど重視していないわけです。
人と情報の関係性という相対的なもので、その人に合致しそうな商品のレコメンドだったり、情報自体が一つ一つ関係を持っており、距離を持っており、いかにそれを最適化するかがWEBにおいては重要になっていたりするわけです。

なのに、一方的にAmazonのデザインやUIを拝借しているサイトを見ると、思想がそもそも違い、検索精度やレコメンド精度がそこまで良いわけでもないので、凄く残念な気持ちにならざるを得ません。

話は戻りますが、本書の角川氏の意見に概ね賛成ですが、WEBの速さに如何にキャッチアップしていくのか、それはフェアユースの考え方のみで問題ないのかなど、色々と読みながら考えさせられるものがありました。


[読了]データを紡いで社会につなぐ デジタルアーカイブのつくり方

データを紡いで社会につなぐ デジタルアーカイブのつくり方 (講談社現代新書)
ビッグデータ、オープンデータを利用した著者の渡邉氏が過去に行ってきたプロジェクト(作品)と、その作成までの過程を示しつつ、そのデータが社会に対し、どう影響を及ぼしたかがわかる一冊です。

一つ一つは小さなデータでも、それを一つのアーカイブ化したり、手動ではあるにしてもオープンデータ化することによって、そのアーカイブという作品やオープンデータから派生して生まれたウェブサービスが少なからず現実社会に影響を及ぼす姿は、現在数多く見られると思います。

中にはビジネス、即ち儲かる儲からないという視点を度外視し、社会に役立つ・貢献するという理由によってボランティアで制作されたものも少なくありません。

人は実際にサービスに触れることで初めてソレを意識し、行動が変化します。
おそらく本書で出てくる東日本大震災における原発・被曝関連の地図や支援系のマップもそうで、遠くの出来事のように思った人の行動や、その後の政治・政策に対する見方すら変化させたことでしょう。

昨今インターネットを賑わすALSの氷水をかぶるものもそうかもしれません。
今まで接点のなかったモノに対し、自分事・身近な事とすることで、初めてソレを意識し、その後の行動が変化することを狙っています。

東日本大震災のあとに、各日本の企業がデータを出し合って様々な研究やアーカイブの作成などを行いましたが、ビッグデータで人の行動は良い方向へ変化するのだろうか・・・僕個人としては、この部分をすごくよく考えます。

もちろん目的にもよるでしょうけど、デジタル社会がリアルの人の行動を変化させるという点には非常に興味を持っていて、僕自身もそういう研究に多少なりとも関わりたいと感じます。
ウェブ上で展開される作品なのか、それともビジネス的なサービスなのかは分かりませんが、ビッグデータそれ自身が人々の生活をよりよくする事を願ってやみません。

話は逸れましたが、本書は渡邉氏の過去の事例を中心に書かれているので、サラサラと読める反面、本当に伝えたい本質的な部分をあまり意識せずに読み終えてしまいました。
デジタルアーカイブを通じて一面的なニュースや報道ではなく、物事の本質がよりよく描かれる事、そしてデジタルアーカイブは時として人と人との繋がりやコミュニケーションが大事になってくる事など、どのような意識・思想でゴールを捉え、構築していくかについては非常に理解しやすくまとまっている本です。



[読了]意識をデザインする仕事 「福祉の常識」を覆すピープルデザインが目指すもの

意識をデザインする仕事 「福祉の常識」を覆すピープルデザインが目指すもの
「デザイン」の力で普段の生活で交わることのない、もしくは少ない2つのグループをつなぐ。
それは健常者と障害者しかり、高齢者しかり、被災者しかり。
意識のバリアを壊し、ハンディのあるなしにかかわらず、皆が自然と混ざり合う社会を作るということをモットーに活動を続けている須藤さんの思い、とても熱いものがありました。

読んでいて感動します。
最初は障害を持った自分の息子という存在から始まった活動ですが、障害者が普段の社会から分離された環境で、誰からも目をかけられないような社会になっている現在の日本。
その世界に須藤さんの従来のアパレル職を活かし「おしゃれ」「ヤバい」デザインを持ち込み、それを障害者向けではなく一般の人向けに打っていくところが凄いですね。

思い返せば、本書で紹介されているような障害者の人向けに作られたプロダクトが逆に一般のアパレルの世界に取り込まれていると感じるものも多く、一般的に壁にぶち当たる事で革新的な仕組みやプロダクト、サービスができると思いますが、障害者や福祉という軸もひとつの「壁」なのかもしれないなと感じました。

サービスを考える上で、エクストリームユーザーではありませんが、もっと広い視野をもってリフレーミングすることも重要なのかもしれません。



意識をデザインする仕事 「福祉の常識」を覆すピープルデザインが目指すもの
須藤シンジ
阪急コミュニケーションズ
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[読了]広告ビジネス次の10年

広告ビジネス次の10年
ここ数年、そしてこれからも続くであろう広告業界の大きなDMPの流れ。
その流れが今後どのように流れ、日本の特に広告代理店はどのような立場となるべきなのか、といった点が書かれた本です。

海外の広告界隈情報を見ている横山さんだからこそ書ける海外事例や情報が満載な一方、日本の広告業界に対してはかなり厳しく、結構憂いておられる感じですね。

僕はどちらかというと「広告主」側になるのですが、本書の通りマーケティングの部署で、自らが接続SSPを見た上でDSPベンダーと契約をしたり、使った効果測定をしたりしているので、広告代理店キラーだと思っています。

しかし、広告の枠売はどんどんシェアを落としていたと思いますが、これだけRTB市場が拡大していて、「Open RTB」としてRTB市場の標準規格もつくられていますよね。
広告代理店はこのあたりの知識は、そろそろ付けているだろうと思っていますし、サポートの主流でもあるのではないかと思っています。。。

でもやっぱり本書にある通り、現状の日本の広告代理店は昔から何も変わらず、旧態の営業を続けているんでしょうか。。。

本書は1サブヘッドラインの本文が2ページ分くらいしか無いことが多いので、その点だけはちょっと読みづらいなと感じましたが、そこは横山さんの本なので、ぜひ一読をオススメします。




広告ビジネス次の10年
横山 隆治 榮枝 洋文
翔泳社
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[読了]部長、その勘はズレてます! 「A/Bテスト」最強のウェブマーケティングツールで会社の意思決定が変わる

部長、その勘はズレてます!  「A/Bテスト」最強のウェブマーケティングツールで会社の意思決定が変わる
元Googleのプロダクトマネージャーで、Optimizelyを立ち上げたダン・シロカーのA/Bテストに関して書かれた本です。

Optimizelyといえば、皆さんもオバマ大統領の選挙でデータが勝利をもたらしたという話を聞いたことがあるでしょう。

本書ではOptimizelyの話題も少しは出ていますが、あくまでA/Bテストに対して書いてある本で、A/Bテストを企業内でどう進めるべきか、どういう部分で躓きやすいか、どういう部分で勘違いが発生し、自社組織をどうすべきか、A/Bテストにおける統計検定の手法・・・など、単純な実例だけでなくA/Bテストそのものに対する態度、ビジネス視点と組織づくりにまで言及されている良い本です。

読みやすくサクッと読めて、効果や特徴を実感することが出来ることも良いポイントです。
本書の日本語タイトルがとても残念だなとは思っていますが。。。

A/Bテストにおけるゴール設定、KPI設定の部分では、よくアクセス解析について「KPIをどうやって立てればいいですか?」と聞かれることが直接、またはウェビナーなどで見かけますが、全く同じ質問が投げられてしまうのはアメリカでも日本でも同じなんですね。。。とても残念です。

いつも、「あなたは何で飯を食べてるんですか?」と聞きたくなる衝動にかられますが、正確に言うならば本書で述べられているとおり、マクロコンバージョンとマイクロコンバージョンでちゃんと分けて、仮説を立て、A/Bテストを実施していくこととなります。

最後に統計検定方法にも触れられていて、僕自身すごい復習にもなりました。
もう少し式の意味についても考えてみたいと思っていますが。

私の勤める会社では、所謂HIPPO症候群、すなわち給料の高い人が命令し動く事が多い・・・というか現在そればかりだったり、社長が信頼する人に直接タスクが落ちてきたり・・・いや、そんな話は良いとしても、本書で紹介されている海外の会社がどのような組織で運営しているのか、そしてどのように組織全体に文化として根付かせていったのかは、とても参考になりました。



[読了]Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール

Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール
ハマるサービスについて「フックモデル」の4ステップ、すなわち
1.トリガー(内的トリガー、外的トリガー)
2.アクション
3.リワード
4.インベストメント
に基づき各ステージの説明と実際にあるサービス事例を持ち出しながら細かく説明されている良い本です。

サービスをリリースしてそれがキャズムを超えて、トルネードへ入るためには単に友達が使っているとか、メール通知といった外的トリガーのほか何かしらの必要性を感じるなどの内的トリガーだけでは全くダメで、次に行動を起こさせ習慣化されなければなりません。
このアクションの部分は「フォッグ式行動モデル」B=MATの説明でより詳細に説明をしています。

すなわちある行動を起こすには
・モチベーション
・能力
・トリガー
が備わっている必要があるのです。

例として本書では携帯電話の例がありますが、例えば何かのサービスを利用し始めた場合に何かのお知らせ通知が届いたとします。
しかしそれに反応しなかったといった場合、もしかするとモチベーションはあったかもしれませんが、会議中であったとか仕事中であったといった環境要因によって、その通知に反応する「能力」が無かったといった見方になります。

また、「能力」に関して言えば、作業の難易度も関わってきますがフォッグ氏はそれに対し6つの「簡素化の要素」を述べている。

1.時間:行動を完了するまでにどれくらいかかるか
2.お金:行動をこすためにかかる財政的費用
3.身体的な努力:行動を起こすために必要な労力の量
4.ブレインサイクル:行動を起こすためにメンタル面で行わなくてはならない努力と集中のレベル
5.社会的な逸脱:その行動がどれくらい他人に受け入れられているか
6.非日常性:行動がどのくらい日常の行動に合うか、あるいは妨害するか

というポイントです。

また「モチベーション」の点ではやはり習慣化がとても重要になります。
本書で筆者は習慣化を促す報酬タイプとして3つ掲げている。

1.トライブ:集団
2.セルフ:自己
3.ハント:狩猟

です。
トライブは他の人たちとつながっていることによってもたらされる報酬です。「いいね」だったり、バッヂだったり。
セルフは個人的な満足感ですが、単純な満足感だけではなく困難を乗り越えた上での満足感も含まれます。
ハントは何かに駆り立てられるようなもので、ウォール的な無限の情報の流れだったり、何かギャンブル性のあるものも含まれます。

アクティビティが習慣化するには「ユーザーの生活を劇的に改善するか」というポイントも重要となります。

本書は非常に簡易にかかれており読みやすいものなのでぜひ一読をお勧めいたします。


Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール
ニール・イヤール ライアン・フーバー
翔泳社
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[読了]あのお店はなぜ消耗戦を抜け出せたのか ネット時代の老舗に学ぶ「戦わないマーケティング」

あのお店はなぜ消耗戦を抜け出せたのか ネット時代の老舗に学ぶ「戦わないマーケティング」
今のEcommerceの流れに一石を投じる、所謂老舗といわれる会社が、実際にどのようなサービスを展開し、どうファンを獲得し、どう売上を伸ばしているかが書かれた本です。

高額商品でもストーリーや意外性などを通じて販売していく様子が、様々な企業の事例で分かります。有名なよなよなエールビールだけでなく、他の事例も数多く収録されているだけでも価値が有るかもしれません。

ソーシャルメディアでユーザーにニーズではなく、ウォンツに応えること。
そしてソーシャルメディアを通じてソーシャルリスニングのスキルや、アクティブサポートなどが尊ばれるようになりましたが、それは突き詰めれば老舗モデルを取り入れていくべき時に来ているのではないかというものです。

たしかに、老舗モデルだけではスケールが難しいし、価格競争のみでは非常につまらなく、消耗戦となります。
折衷モデルを何とか模索していきたいところですね。




[読了]伝わっているか?

伝わっているか?
サクッと読める本ですが、いかんせん内容が薄い。
ちょっと金額的には物足りないですね。

所謂、本能や直感的な「システム1」ではなく、人の行動を変えたり共感を生み出すのは、人の意識上に上げて考えされる「システム2」の部分、そして直感的にポジティブな印象を与えるという意味で、一部「システム1」側へ印象づける言葉が必要だったりします。

本書は「人に伝える」という部分にテーマを絞って書かれた本です。








伝わっているか?
小西利行
宣伝会議
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[読了]スイッチ! 〔新版〕― 「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション)

スイッチ! 〔新版〕― 「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション)
とても読みやすくて、良い本です。
モチベーションに関する本ですが、カーネマンの書籍でも触れられている、直感や本能、過去の経験に基づき脊髄反射的に意思決定をしていく「システム1」と論理的に頭で考える「システム2」の話を、象と象使いという言葉で簡単に表現されています。

ビジネス書でも、人に伝わる文章を書く事などに触れられている本があると思いますが、そういう本より遥かに優れた本で、感情へアプローチすることで人の行動が変わるといった事例も載っています。

一読をオススメします。





スイッチ! 〔新版〕― 「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション)
チップ ハース ダン ハース Chip Heath Dan Heath
早川書房
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[読了]エフェクト 消費者がつながり、情報共有する時代に適応せよ!

エフェクト 消費者がつながり、情報共有する時代に適応せよ!
ソーシャルメディアが日常的に使われるようになり人々の行動パターンが変わりました。それに伴い企業も真に顧客中心となれるよう古い考え方は捨てなければなりません。
すべての企業の目的は、本書によれば「潜在的な顧客と結びつき、彼らをポジティブな方向に導くこと」なのです。

人はソーシャルなツールを通じて、互いにつながることによって経験を創造したり、巨大で効率的な情報ネットワークを形成しつつあるわけですが、それによって一人ひとりの行動や言葉の集約がウェブ、そしてリアル側へと影響力を持つようになりました。

一つの単純な消費行動をとってみても、検討から購入、そして商品とのつながりによりアドボカシーへとつながるなど、一つ一つの顧客体験・経験を最大化させなければ企業が生きていくことができないのです。

一般的に顧客中心主義といっているだけでは全くダメで、この一人ひとりの影響力を味方につけ、潜在顧客と結びつき、真の顧客中心主義へと進むためには、そのサービスを利用している人が誰で、彼らが何を大切だと思っているかを知らなければいけません。

本書では現在のソーシャルメディアに存在している人を分類し、どのような特徴があるかを説明するだけでなく、「影響力」に関する考え方やマーケティングアプローチ、様々な事例の紹介などが書かれており、とても参考になる本ではないかと思います。




エフェクト 消費者がつながり、情報共有する時代に適応せよ!
ブライアン ソリス
かんき出版
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[読了]成功するためのリーンスタートアップ スタートアップのための20章

いかに小さな単位で素早くリリースするか。 ピボットする事に対する恐怖感をいかに克服し、サービス改善のためにどのようなユーザー、そしてユーザー数に対する考え方をもてばよいか。 内容は基本的なものだという印象ですが、じゃあどう実践するかと考えるとリーンは時々迷いが生じます。それをバッサリと切ってくれる意味でとても良い本だと思います。

[読了]使いやすさのためのデザイン―ユーザーセンタード・デザイン

使いやすさのためのデザイン―ユーザーセンタード・デザイン
IBMの事例を中心とした実例とツールの紹介。

UCDのプロセスと、そのプロセスごとのツールを利用した際のメリット・デメリットや利用時のポイントがまとめられた本。

実際にプロセスを経験しながら本書を活用していくと良いかもしれない。










使いやすさのためのデザイン―ユーザーセンタード・デザイン
山崎 和彦 吉武 良治 松田 美奈子 日本アイビーエム 日本IBM=
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[読了]マイクロインタラクション ―UI/UXデザインの神が宿る細部

マイクロインタラクション ―UI/UXデザインの神が宿る細部
これは素晴らしい本だと思います。

日本ではインタラクションデザイナーという職種は無いと思いますが、本書を読むとインタラクションへの拘りがいかに重要かがわかります。

通常WEBサービスを立ち上げたり改善する場合、ユーザーのタスクやインタラクションのレベルまで落としこみ、あとはユーザーテストを中心に改善を進めるという事が多いと思いますが、インタラクションの中にも「トリガー」「ルール」「フィードバック」「モード・ループ」という、大きく分けて4つが存在しています。

特にユーザーに対する「フィードバック」の部分は重要なのは言うまでもありません。
その4つ、それぞれに対してユーザーに適切に伝わっているかを検証することが大事なのです。



マイクロインタラクション ―UI/UXデザインの神が宿る細部
Dan Saffer
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[読了]エクスペリエンス・ビジョン: ユーザーを見つめてうれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法

エクスペリエンス・ビジョン: ユーザーを見つめてうれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法
問題解決型のデザインではなく、新たな価値、ユーザーの本質的な価値をサービスへ反映させるためのデザイン手法、それがビジョン提案型デザイン手法です。

そのデザイン手法ではユーザーの考えをmeta化し、ユーザーの本質的要求を明確化することが重要となる。そのユーザーの本質的要求を見つけ出す方法としては、質的アプローチと内省的アプローチがある。具体的には観察調査、文脈的調査、デプスインタビュー、フォトエッセイ、フォトダイアリーなどです。

そして、その本質的要求にビジネス提供方針やユーザーペルソナなどを掛けあわせ実際にシナリオを作り、企画書へ落とし込む。
その手順と考え方、テンプレートが提供されている本です。

実際ワークショップを受けた後で読んでいるので理解が早いのですが、本書のみで理解するのは少し難しいのかもしれないと思ったりもします。
とはいえ、とても重要な考え方なのでぜひ習得したいものです。




エクスペリエンス・ビジョン: ユーザーを見つめてうれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法
山崎 和彦 上田 義弘 高橋 克実 早川 誠二 郷 健太郎 柳田 宏治
丸善出版
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[読了]Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す

Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す
PMBOKの中でも、WEBディレクターとして利用できる部分を中心にプロジェクトとは何か、どのように考え、進行していけばよいのかが書かれた本です。

現在私自身はプロジェクトを進める立場にはあるものの、本書のようにコンサル的に請け負うというわけではなく、自社内でのプロジェクト推進しかないので参考すべき部分半分、それ以外半分といった具合です。

社内でWEBサイトのプロジェクトを進める場合もWBSやガントチャートを使いながら進めますが、メンバーは気のしれている人のみで構成されることが多く、またデメリットとしてはプロジェクトに携わる人数が各部署数名など人数があまりに少ない状況にあるということです。
その中でどのようにプロジェクトを進めるかは逆に難しいと普段感じています。

社内でWEBサイトのディレクションをする場合、通常のWEBディレクションフローをとにかく踏襲することが近道だと感じていますが、素質や基本的な考え方は非常に勉強になりました。
ロフトワークさん、ほんといつも良い仕事している会社ですよね!



[読了]いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方

いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方
SEOは本来どういうものかという思想が完結に書かれ、現在のGoogleを基礎としたSEOに対する様々なテクニックが細かく書かれている本です。
以前アユダンテさんがFindjobに掲載したSEOチートシートの一つ一つの項目を、実際どのようにサイトへ反映させれば良いかという事を解説した本であるとも感じました。

http://www.find-job.net/startup/seo_cheatsheet2013

個人的には安川さんが普段からプレゼンで話されていること、そのままだなと思うと同時に、情報をどのようにウェブに配置していくかというIA的な側面とも結局のところ考えが通じている部分もあり、WEBディレクターの基礎知識だなと思いました。




いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方
安川 洋 江沢 真紀 村山 佑介
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[読了]不変のマーケティング

不変のマーケティング
コピーや見せ方、お客様に対する接し方の基本を再度見直すイイきっかけになる本です。
お客様を第1に考えるという考え方は特に今に始まったわけでは全くありませんが、リアルの世界だけではなくウェブサイトの世界でも様々な議論がなされ始めました。いや、実際お客様を大切にしていることはウェブサイトでも常に語られてはいたものの、実際に行動として現れ始めたのはここ2,3年なのかなと感じます。
私はマーケティング畑にずっと居たわけではないのですが、最後の方に出てきたPASONAの法則、この順で人に話をした場合、人は行動を起こしやすいというものですが、

Problem : 問題点を明確化して伝える
Agitate : その問題点を、身近に感じてもらえるように、炙り立てる
Solution : 問題の解決策を伝える
Narrow down : その解決策を得られる人は、限られていることを説明
Action : 行動を呼びかける

という手順なんかは、すぐに利用できそうなものでした。
もちろん、本書で紹介されている通り、勘違いしてその武器を使い見当違いな方向へ進むことだけはやってはいけませんが。
本書はゲリラマーケティング的な手法としても、すぐ利用できるものばかりだと感じました。


不変のマーケティング
神田昌典
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[読了]脳のワーキングメモリを鍛える! ―情報を選ぶ・つなぐ・活用する

脳のワーキングメモリを鍛える! ―情報を選ぶ・つなぐ・活用する
ワーキングメモリとは情報を処理する能力のことです。
人は日常生活の中で意識して情報を処理をしたり、無意識に情報を処理していたりしますが、この意識的に情報を処理する部分を担っているのがワーキングメモリ。
このワーキングメモリは普段、優先順位付けをして処理をしたり、情報を利用して作業を出来るように保管したりと、仕事の成功や勉強に強く結びついているものですが、プレッシャーを与えワーキングメモリに過負荷を与えると人はミスを起こすことが多くなります。
また感情とも結びついていると考えられており、幸福度や抗鬱的な役割も果たしています。
そんなワーキングメモリとは何か、日常生活でどのように利用されていて、記憶とどう結びついているのか、それが一般の人でもとてもわかり易く書かれている本です。

この本を読んでいて、自分が昔から集中力が無いなぁと感じていたり、人の名前を覚えられなかったりすることが多くて、ワーキングメモリを鍛えないとダメだなと思うことも多かった。現に今もマルチタスクで気が散るようなやり方で作業をしてばかり。。。
IQは記憶力ですが、実際に成功している人はワーキングメモリが発達した人が多いようで、それは確かに読んでいてもその通りな気がします。

成功する、痴呆になりにくくするためにもワーキングメモリを強化しましょう!



脳のワーキングメモリを鍛える! ―情報を選ぶ・つなぐ・活用する
トレーシー・アロウェイ ロス・アロウェイ
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[読了]アンバサダー・マーケティング

アンバサダー・マーケティング
原題アドボカシー・マーケティングですが、サービスを沢山利用してくれて売上に貢献してくれるという「ロイヤリティ」が最も望まれる顧客だと言われてきたが、アドボカシー・マーケティングでは、さらにその先でそのサービスを他の人に「オススメ」してくれるような人、すなわち「アンバサダー」を獲得しマーケティングの一躍を担う存在として企業の生態系に溶け込んだ存在とするような、そんなマーケティング手法です。
そのためには金銭的な報酬は一切与えず、特にロイヤリティを感じさせるようなアンバサダー向けのイベント運営だったり、新商品の試用や会社経営陣との意見交換など複数の方法でより自社のアンバサダーとして特別な意識を持ち続けてもらい、他の人のオススメしていただくよう努力をする事が大事です。

本書では単純にアンバサダーマーケティングとは何か、実際の米国事例としてどのようなものがあるのかということが例示されていますが、海外の事とはいえ確かに大企業が実践しているというだけでも、自社で出来ない事はないと思わせてくれます。
そして、対経営陣に対してはやはりROIなどの計測数値がきになるところではあります。それに対しては計測すべき数値や定義も本書に載っていますし、運用方法なども例示されている点でとても実践的なものに仕上がっています。しかしながら、本書最後の方に述べられている通り、ソーシャルメディア自体、現在無視できない存在となっているわけで、そのソーシャルメディアというものが購買行動やサービスへの関わり方に関してどう影響を与えているのかというのは今でも解明されきってはいませんが、だからといってソーシャルメディアを使わないという選択肢にはならないはずです。

新しいツールが出てきたらすぐに飛びつく会社もいれば、慎重な会社もいることは確かです。
ただAmazonのように他がやっていないからやらないとか、そういう思考に陥らずに常に挑戦し続ける事が大事でしょう。



アンバサダー・マーケティング
ロブ・フュジェッタ
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[読了]次世代共創マーケティング

次世代共創マーケティング
次世代共創マーケティング≒共創コミュニティの運営として書かれた本。
不勉強だったのだが、この本で今までMROCというものがWEB会議室的なものによるユーザー調査だとばかり考えていたけれども、それがMROCの中の一部でしかないということがわかった。

自社コミュニティというのは確かに共創コミュニティであるべきで、そのコミュニティから新しいアイディアが生まれることもあるし、新しい商品が生まれることもあることは間違いありません。
ただ、自社コミュニティは非常に失敗することも多いわけですが、本書では事前に考えておくポイントなども記載されているため、現在運営されているコミュニティを再度考えなおす、またはROIなどを設定して再度効果を測定したり他部署へフィードバック、または新しいアイディアがコミュニティから生まれていく姿を可視化することでポジショニングを見直すというのも良いかもしれませんね。

本書では著者がリサーチ側の人間であるので、どうしてもコミュニティの話というよりは「リサーチ」に関する話となっていますが、得るものもたくさんあると思います。

改めてリサーチというものを考えてみると、ペルソナを作る前のキャスト的なユーザーの大枠を捉えるために利用をしたり、UX調査に用いたりする場合が多いと思いますが、それは当たり前かもしれませんが「ユーザーニーズ」のズレの把握や今後のウェブサイト設計を行ううえでの方針を立てるためであって、ユーザー一人ひとりのウォンツにリーチするようなものではありません。
また、アンケートで1件だけ出たアイディアもその1件を実現すべきか否か判断するのは非常に難しかったりするので、本書を読んでいて今後の「リサーチ」が果たすべき役割がやや見えにくくなりました。
もちろん最後の1手はマーケター本人であり、その専属のマーケターがいかに多くの意見を普段から見たり聞いたりしているか、ソーシャルメディアなどで自社に関する分野のトレンドを見たり、意見を読んだりしているかが重要になってくるのですが。

本書でいろいろ考えさせられたような気がします。


次世代共創マーケティング
池田 紀行 山崎 晴生
SBクリエイティブ
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[読了]~編集者のように考えよう~ コンテンツマーケティング27の極意

~編集者のように考えよう~ コンテンツマーケティング27の極意
いわゆる海外本にありがちなサービス・ツール紹介が結構ある本です。

コンテンツマーケティングは2010年頃から海外で話題に登り始め、日本では2013年からGoogleのアルゴリズム変更もありますが、コンテンツの重要性が騒がれるようになったと記憶しています。

本書では1文でさらっと述べられているに留まっていますが、コンテンツマーケティングがより騒がれるようになったのは技術的側面の中でも時間的要素が非常に大きいように思います。GoogleだけでなくTwitterでもトレンドを追うことが簡単に可能ですし、FacebookでもTwitterの真似と言われてしまっている部分がありますが、トレンド情報を表示する事によってビジネスとしてソーシャルを利用しやすい状況へと環境が変化しています。それによって、よりタイムリーなトレンドを追うことができ、コンテンツマーケティングとして大まかなコンテンツカレンダーの作成だけでなく、話題性のあるコンテンツをタイムリーに作成、投稿し、ソーシャルでシェアされるという流れを作っていく事が想定出来ます。

コンテンツマーケティングとグロースハッカーを組み合わせ、コンテンツハッカーという言葉が出てき始めましたが、グロースハッカーというキーワードがバズるかどうか分かりませんが、ただのマーケティングだと批判されるようにコンテンツハッカーというマーケティング手法でしかありません。

本書を読んでいてもグロースハッカーに通じる点を多く感じるとともに、マーケティング・チャネルの話にかなり多くのページが割かれているためマーケター向けの本だということは間違いありません。

本書はマーケターが少なからず学ぶモノがあるという意味ではとても良い本です。それはマーケティング・チャネルやコンテンツカレンダー、ツールや紹介されているサイトから自分なりに学び取って、自分なりのマーケティング戦略を立案されると良いかと思います。



~編集者のように考えよう~ コンテンツマーケティング27の極意
レベッカ・リーブ Rebecca Lieb
翔泳社
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[読了]しかけ人たちの企画術

しかけ人たちの企画術
自炊して電子本化すると、一部分読みづらくなる書です(苦笑

いえ、9人の著名な方々が、今まで携わってきた企画を考えるに至った思いや考え、そして企画と関係ない部分から滲み出る人柄や環境がまとまっている本です。

複数名だからこそ、ハッとさせられる考えが散らばっており、なるほどな!と思う部分が必ず一つはあるはずです。私の場合ですが、例えば・・・

箭内さんと寄藤さんの対談形式で書かれている部分で、寄藤さんが「企画の企の字に止まるという字が入ってるじゃないですか。あれがぼくは、どうも好きになれないですね」箭内さん「企てるとも読むし、あんまりいい雰囲気じゃないよね。」と語っている部分とか、嶋浩さんの部分で、「テクノロジーは企画ではなくて、企画を遂行するための手段なんです」、「企画とは「世の中の暗黙知を言語化したもの」だと思っています。世間がなんとなく感じているけれど、まだ意識できていない欲望や思いを言語化あるいは体現したもの。」なんて部分はハッとさせられる人も多いのではないでしょうか?

言語化してあげることによる「自己確認効果」というのも面白い話です。言語化することにより自覚と帰属意識が出てくると。逆に言語化することにより、そう思われたくないと感じる人も出るでしょうが。「草食系」みたいな言葉もそうですが、やはり、こういう言葉を最初に思いついた人は素晴らしいですね。そして、この言語化は知っての通り、二番煎じ以降は全く広まらない(笑)。新鮮さに欠けるからなのでしょうか。

書名の通り、企画術やら「あの企画、どうやって思いついたんですか?」なんてテーマで書いていたら、恐らくつまらないモノになっていたのではないかと思ってしまいますが、その人となりから感じられる部分にこそ、本書の楽しみ方があるのではないか。そう思わせる本です。



しかけ人たちの企画術
小山 薫堂 箭内 道彦 片山 正通 後藤 繁雄 堂山 昌司 吉田 正樹 中村 勇吾 嶋浩 一郎 奥田 政行
インプレスジャパン
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[読了]シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略

シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略
一時期話題になった本で積ん読していたものです。
 シェアという考え方は、今となってはそれほど珍しい物ではなくなってきていると思います。カーシェアリング、ソーシャルレンディング、オフィスのシェアなど、いくつものサービスが立ち上がってきています。

 物を製造する側からのシェア、それはPSS、すなわちProduct = Service Systemというプロダクトとサービスを一体となることでユーザのニーズを満たす、市場性の高いシステムの提供が存在する。

カーシェアリングやバイクシェアリングがそれです。
そして物々交換というシェアやスキルなどの形のないものをシェアするという大きく分けて3つの種類にシェアを分け、それぞれ米国で実際に行われているサービスの紹介と、そのサービスを開始するに至る外部環境と思考を垣間見ることが出来ます。

シェアをビジネスに結びつける事は非常に難しい部分だと思っています。ソーシャルレンディングのように海外での実例があれば日本でも実行する事は可能だと思いますが、新規分野で開始することは難しい印象です。特にPSS分野は初期費用がある程度必要になってくるのではないでしょうか。

もちろん、思考停止状態に陥っては元も子もありませんが、常に自分のフィールドでシェアの考え方を導入できないかアンテナを張り巡らせておく必要があるでしょう。 PSSではコミュニティが重要です。『「欲しいモノ」から「大好きなモノ」へ、そして「参加できるコト」へ』スムーズに遷移できるようサービスシステムを考え、構築することが大切です。本書で出てくる様々なサービスを参考として、また実際に各ウェブサイトを登録してみて研究すると面白いと思います。



シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略
レイチェル・ボッツマン ルー・ロジャース
日本放送出版協会
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[読了]これからの日本のために 「シェア」の話をしよう

これからの日本のために 「シェア」の話をしよう
シェア全体に関する話は前半部分。メインは著者の専門であるシェアハウスの話です。シェアに向く商品や消費者に対するアンケートの結果等、日本でも海外と同様シェアが広まる土壌はあることを示しています。

ただ、「シェア」を分類し、整理している「シェア」という本と比較すると、あまりにシェアハウスに傾きすぎています。








[読了]メッシュ すべてのビジネスは〈シェア〉になる

メッシュ すべてのビジネスは〈シェア〉になる
シェアについて書かれた本。目に飛び込んでくる表紙とシェアという事で、積ん読しておいた本です。

海外におけるシェアの事例、それはジップカーに始まり、ソーシャルレンディング、シェアハウス、アイディアの共有等とどまるところを知らないけれども、本書においてはメリットと事例紹介にとどまっています。ソーシャルを組み上げるのに、ITを駆使しなければいけないことはもちろんだし、今その土壌が整いつつあることも明白です。

その意味でもう一歩踏み込んで欲しかったかなという思いがあります。 シェアという概念にマイナスな印象は誰しも持っていないはず、それは企業人もそうだろうけれども、そこからどうビジネスに繋げるかを考えなければいけません。本書でそのヒントが散りばめられているけれども、そもそもシェアをする前提、環境が不明瞭です。シェアに向いている対象は使用頻度が低く、高額な物です。その商品をどのようにシェアできるか、そこを今後考えたい。



メッシュ すべてのビジネスは〈シェア〉になる
リサ・ ガンスキー
徳間書店
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